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#我慢に代わる私の選択肢

体調が悪い時は、誰でも辛い。辛いのは一緒だけど、どんなふうに体調が悪いか、なぜ調子が悪いかは、その人によって違うように思います。だから、体調の悪さに向き合おうとするなら、状態、原因などを、ちゃんと把握することが大切なのかなぁ、と思います。

私の場合、月イチで、体調が悪くなる。女性としての体の働きによる生理現象が原因となって、体調が悪くなります。

痛み止めを飲むようになったのは、社会人になってから。20代の頃は、痛み止めを「適量」飲んでいれば、その日を乗り切れていましたが、30代になって、仕事的にも、業務の重要度も上がり、どうしても休めない時が増え、痛み止めを「多め」に飲むようになり、薬を飲んでも、痛みが治まらず、でも、痛いのを我慢して働いていました。

Show must go on. イベントに携わる仕事をしているので、無理をしてしまいます。イベントのためにずっと準備をしてきて、当日、たまたま調子が悪いから、といって簡単に休むわけにはいかないのです。自分の「役割」があるのに、穴をあけるわけにはいかない、という使命感から、「根性」というアドレナリンを絞り出してしまうのです。

しかも、小さい頃から体だけは強く、「我慢して乗り切る」に慣れていて、「1日くらいなら、なんとかなる」という希望的観測だけで、痛み止めを多めに飲んで、とりあえず、その日を乗り切ってきました。

ところが、ずっと「痛み止めをたくさん飲んで我慢する」日々を続けていたら、ある日、痛み止めも効かなくなってしまいました。

5年前、出張先に向かう途中の御茶ノ水駅で、吐いて、そのまま倒れてしまったのです。

駅で倒れて、汚くて冷たいコンクリートだけが視界に入っている中で、駅を行き交う人たちの、ドン引きしてる声が、やけにハッキリと聞こえてきました。
『胃液だ。』
『黄色い液を吐いてる。』
『胃液を吐いてる。』
どうやら、「胃液は黄色らしい」ことを、その時初めて知りました。案外、みんな、物知りなのですね。

目が覚めたら、駅員さん達の休憩室に寝かされていました。

以来、痛みが怖くなってしまいました。
だから、「より効きの良い」痛み止め、つまり、「強い薬」を飲むようになっていきました。
なんの対策もしないまま、だだ、薬を強さと量を多くしたって、良くなるはずはないのです。

ついに、休日で、家のベッドで安静にしていたにもかかわらず、吐き気に耐えられなく、緊急病院に行くことになってしまいました。

ここに来て、なんとかしないといけない、と思うようになり、自分の体にちゃんと向き合うようになりました。

そして、それから、2年が経ちました。

・・・
私の場合、身体的には、体調が悪くなったら、とにかく「温かくする」。それだけで、随分と「辛さ」を軽減できることがわかってきました。だから、夏でもカイロをするし、湯たんぽも必要に応じて使っています。

だから、体調が悪くなった時、我慢に代わる選択肢としては、「体を温める」ことをオススメします。

けれど、私の場合、克服するのに苦労したのは、精神面でした。一度吐いて倒れてからは、「お腹が痛くなって倒れたらどうしよう。」と、実際にはお腹が痛くないのに、気持ち的に、精神的に、追い込まれるよるになっていたのです。

『また、あんな風になったらどうしよう。イベント当日、私の役割がある。倒れるわけにはいかない。』

そう思ったら、息ができなくなりました。過呼吸になってしまったのです。

さすがに、過呼吸を隠すことはできなくて、ごく一部の仕事の関係者や自分の大切な人に、自分の状態を話すことになりました。

でも、私の場合、それが良かったみたいです。人に自分の抱えている問題を話したら、心が「スー」と軽くなったのです。みんなに話して以来、過呼吸にもならなくなったし、他人に話したことで、自分の中での危機意識も高まったせいか、今までより自分自身のことを大切にすることができるようになりました。

予防としての体調管理、食事管理をするようになり、今では、プレッシャーで吐くこともなくなり、お腹の痛みもなくなってきました。

体調が悪くて苦しい時でも頑張る人には、「頑張らないといけない」というプレッシャーで、隠れて泣いている人が多いのではないでしょうか?

頑張り屋さんのみなさんは、ひとりで我慢しないで、ちょっとだけ、誰かに自分の体調のことを話してみてください。ちょっとだけ、周りの人にも、弱いところ見せてください。

私の経験からすると、「今日は体調が悪い。」あるいは「体調が悪い時がある。」と誰かに伝えるだけで、自分を苦しめる要素(独りで頑張らないといけない重圧)が軽減されるように思います。

みんなに自分の体調のことを知ってもらうことは、精神的な我慢に代わる良い選択肢だと思います。

・・・
でも、我慢しなくても良い体をつくること、調子が悪くなるのを未然に防ぐ体をつくることが、一番辛くないこと、大切なことだと、思います。

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