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職場環境について① 「相棒」が欲しい

職場で苦手な人がいる。
今日は、この苦手な彼女の攻略法を考えてみる。

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私の場合、他人が苦手で、あまり多くの人と関わりたくない。研磨と一緒だ。

だから、意味なく自分から人に近づかない。

そうやって、どうにかこうにか、職場の人間関係を乗り切っているのに、その「苦手」な彼女は、無理矢理関わってくる。

彼女は見習うべきことが多い。
彼女の全部が、嫌いなわけではない。
私も、人が嫌いなわけではない。

距離感の問題だ。
仕事でいっぱい、いっぱいの時に、不必要に近づかれて、不必要な気疲れをしたくないだけだ。

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彼女とは、仕事で直接に関わっているわけではなく、趣味に対する価値観も違う。明確な共通の話題がないので、話すことはない。

冷たい言い方をすれば、彼女は私に関係ない人。関わりたくない人。
だから、極力、「上手に」スルーしたい。

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上手にスルーする技術は、持っているつもりだ。
「普通にする」のが、もっとも上手にスルーする技術だと思ってる。

1968年の「三億円事件」。犯人が捕まらず公訴時効が成立し未解決事件となった。『犯人は、いつも、「普通に」神社でバイクを磨いていた。』が、あまりにも「普通」に馴染んでいたので、顔を見てるはずなんだけど、誰も覚えていかなったらしい。それが、本当の話なのかどうかは知らないが、その話を聞いた時に小学生だった私は、「これだ!」と思った。

「普通にする」。
これが、集団の中で他人と最も距離をとる方法だ、と気がついた。

「無視」なんかしようもなら、直ちに、目をつけられる。他人の「承認欲求」センサーに引っかからないことが、面倒に巻き込まれないコツ、目立たないコツだと心得ている。

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だから、「苦手な」彼女には、ごく普通のテンションで、あいさつをするし、仕事上の必然的な流れには、普通に対応する。「届いた郵便、ここ置いておきます。」と言われれば、「ありがとう。そこ置いといて。」と丁寧に応える。受け取りはしないが。

ただ、朝の職場では、話さなくてもいいように、彼女が視界に入った時点で、会わなくて済むようにしている。歩みを調整したり、行く場所を変えたりして、直接会わなくても済むように、距離を置いている。

ソーシャル・ディスタンス。

なのに、彼女は、ニコニコしながら、「おはようございます。」と職場巡回をする。

仕事してれば、爽やかじゃない朝だってある。疲れてる時は、疲れてる感じでも許してよ。と思う。でも、彼女はニコニコを作ってやってくる。でも、目が
笑ってない。声が猫なでてて、余計疲れる。

ああ、ウザい。

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彼女の自論は、「楽しく仕事をしたい。」
ごもっとも。それには、全面的に賛成だ。誰もが賛成すると思う。

ただ、彼女の「楽しい」は、私の「楽しい」と違うのだ。ニコニコ作り笑いしたって、仕事が上手くいかなければ、楽しくない。笑う前に、キッチリ自分の仕事をしてほしい。

「あー。それ、かわいいねー。」とか、「頑張ってるねー」とか他人に言われることが、彼女の「楽しい」なのだと思う。だから、彼女は頑張っいる。
アット・ホームな職場を目指し、話を盛るし、話すキッカケを作ってくるが、方法がエゲツない。

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地元で美味しいカヌレ屋さんに行った時、お土産を買ってきた。彼女にも「おひとつどうぞどうぞ」と渡した。

それは、課の女子全員にあげたもので、彼女にも当然渡した。普通のことである。ごく自然。彼女とトラブルがあったわけではない。

ただ、別の日に、彼女の言った言葉に、嫌気がさした。

彼女曰く。「先日のカヌレ、ありがとうございます。美味しかったですぅ。美味しかったので、日曜日に買いに行っちゃいました。」

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全く問題がない言葉に、聞こえる。
ニコニコ笑って、こう話しかけてくる彼女には、全くの悪意、落ち度なんてないように、見える。

でも、そのカヌレ屋さんは、土日休みなのだ。
日曜日には、そのお店でカヌレを買えない。

お菓子屋さんで「土日休み」は珍しい。でも、そのお店は、コロナ禍の影響で土日休みにしている。だから、私も、本社に出張した平日の昼休みに、わざわざ買いに行ったのだ。

たぶん、彼女は、そのカヌレ屋さんが土日休みなことを知らなかったのだろう。だから、「日曜日に買いに行っちゃいました。」と言ったのだろう。

まあ、本当に買いに行ったかもしれない。「買った」とは言わなかったから。

楽しく会話するために、ウソをつく。
ウソついてまで、話を盛り上げたいのかなぁ。
それって、ちょっと理解できない。

彼女の話は、チョイチョイ、そんなことがある。
もっと悪意のあるブラフをはることも多い。
だから、私は彼女が苦手だ。

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彼女は、相手に合わせて話をする努力家だ。
他人と話すために、話題に相手の得意分野を選ぶ。
ただ、残念なのは、相手の得意分野では、ウソ頑張ってばれやすい。でも、彼女はブラフをかけてくる。

はじめは、自分のよく知らない話題で、なぜブラフをはるのかが、理解できなかった。相手の方が詳しく話題では、ウソをつけばすぐバレるだろうに。それに気づかないのかなあ。と思った。

でも、彼女の恐るべきテクニックを知る事件が起こった。

・・・

職場で、私と席の近い同僚が彼女と話していた。
同僚が趣味でやってる書道の話をしているようだった。詳しく内容は聞こえなかったが、楽しそうだった。
そんな楽しそうに話をしていると思ったら、同僚の声が、急に耳に入ってきた。

「え?それって、違うよね。」
特に声を荒げていたわけじゃなかったけど、緊張感のある声だった。

どうした?と思った瞬間、彼女の必殺技が炸裂した。
「◯◯さん、こわ〜い。」

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後で、彼女と話してた同僚が、イラつきながら私に言った。

『彼女が、自分も行った書道展の話をしてきた。でも、話の内容からして明らかに行ってない、と思う。だから、「違う」と言ったのに、そう言ったら「こわ〜い」と言われた。』と。


「◯◯さん、こわ〜い。」
って、かなりレベルの高い必殺技だと思う。
話の流れ、話の内容とは関係なく、本当に悪いのは自分であっても、それとは関係ない次元で、相手の吊るし上げ、相手を悪者にすることができる。

そして、さらにすごいのは、彼女が「こわ〜い。」と発する時、彼女の「普段のニコニコ」が別のパワーを発揮する。

物事をわかっていないオヤジ上司は、どうして同僚が大きい声を出したかも聞きもせず、理由もなく、「かわいい」彼女の「こわ〜い」に同情する。

彼女は、ちょっと否定的な意見を言わられると、すぐ「こわ〜い!」と言う。自分がミスした時でも、あたかも、自分が被害者であるかのような口答えする。
「そんな言い方って、ひどい。」と。

そんな時、私は思う。
『はあ? 電話対応の伝言メモで、取引先の名前聞かないなんで、ダメでしょう。怒られて当然だよね。ミスした彼女に、なんでこっちが「言い方」を考えて気をつかう必要があるの?』

私に言わせれば、
「本気に怖いのは、あんただ。」

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こんな「1級術師」の彼女に、どう対峙すればいい?
こんな彼女と関わらない方法は?

どうしよう。思いつかない。

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ただ、こうやって、職場の人間関係を考えて書いて、noteにアップできることは、私にとって、本当にありがたい。

考えて書くから、手に余る感情を捨てて、論理的に物事を考え、整理できる。

相手の嫌なところを考えてて書き出す作業は、自分の価値観を明確にすることができる。

そして、何より、

苦手克服の方法を考えようとする時、自分が好きな漫画の「推し」を考える。
こんな時、「推し」メン達ならどうするだろう、と想像する。すると、彼らの素敵なところを再確認し、再妄想をし、彼らの素敵さをnoteに書いて、それを誰かがわかってくれるかも知れない、と思うと、ちょっとワクワクする。世界が広がる!

スキがついたり、コメントを貰えると、嬉しい。職場の嫌なことなど、一気に吹き飛ぶ。

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今日は、「他人は苦手で、関わりたくないくせに、他人の目な凄く気になる」研磨(『ハイキュー 4 第29話」)は、どうやって頑張っていけたのかな?とか考えてみた。

研磨の場合は、自分で対人関係の苦手を克服したというよりは、黒尾さんがいたから頑張れた、という感じかな。"クロ"がいたからバレーも続けた研磨。

やっぱり、自分をわかってくれる、自分を高めてくれる「相棒」って、必要だよね。

研磨 - 黒尾
日向 - 影山
赤葦 -  木兎
杉下右京 - 冠城亘?

私も「相棒」が欲しい。

千冬がいた場地さんは、最期に「ありがとう」と笑ったけど、仲間のためにひとりで闇を抱えたマイキーは、「闇落ち」しちゃったりしてる。

私にも、素敵なバディができるといいな。(受動的)

今日は、これが「職場で苦手な人の克服法」の結論でした。





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