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コテンラジオ性の歴史シリーズで見えたDB事業の価値

大人気Podcast番組コテンラジオで配信されている「性の歴史シリーズ」。まず、個人的な感想を述べると、今までシリーズの中で最も重く、深い、エグいものでした。

それ故、37年間生きて培ってきた価値観が揺さぶられ、性について、特に女性について、さらには、僕の5歳の娘と3歳の息子の未来について考えさせられました。

詳しくは、本編を聴いていただきたいのですが、今回のシリーズを簡単に説明すると、時代によって性のあり方が変わっていく社会の歴史を俯瞰的に知ることができる内容でした。

男性に能動性が付帯した

歴史の教科書には男ばかりが出てきます。これは、女性軽視ではなく、男が社会を規定してきたという歴史的な事実です。社会を規定するのは、ほとんどの場合、法律や制度ですが、歴史的に男がこれを作ってきたからだと言えます。

なぜ、男なのか。それはこの性の歴史の前半で語られますが、ざっくりと言うと、「男の行動が子孫という結果に結びつくので、社会の中で男に能動性が付帯したから」だと僕は認識しました。

ここでの能動性とは、受動性の対義語として考えてほしいです。「自らが何かを行う」という意味よりも「何かを行う立場にある」というニュアンスで使っています。しかし、この「男性の能動性」については異論があると思います。

このシリーズを聴いた人の中でも異論があると思いますし、聴いてはいないが、女性史を学んだり、研究したりしている人にとっては、見当違いに聞こえるかもしれません。

とはいえ、ここはとても重要で、ある意味で理不尽であるし、ある意味で動物的であり、また、デリケートでもあります。しかし、今回は「男性に能動性が付帯しているので、男性が色々なことを決めてきた」という僕の認識で話を進めていきます。

現実と制度の狭間

深井さんはよく「良いとか、悪いとかではなく」という前置きをします。歴史を見ていくと、明らかにおかしい判断が行われ、様々な制度や仕組みが作られています。しかし、それらは悪意をもって作られてきたわけではありません。

明らかにおかしな制度や仕組みは、その時、制度や仕組みを作っていく人たちが、その人たちの立場で、その人たちの価値観で、一生懸命に考えた末にある判断であるはずです。

なので、その判断の背景を知ることが大切であり、また、それはコテンラジオが当初から一貫して話してきた「歴史を俯瞰で捉えること」につながります。現実と制度の狭間で今を俯瞰し、未来を見据えて判断することは、無理なことです。

だから、「良いとか、悪いとかではなく」という前置きは必要で「こういう社会状況だったから、こう判断し、今までの歴史は作られてきた」ということだと思います。

だからこそDBが必要

歴史を俯瞰することで、今を俯瞰することができるようになったら、社会がどのような経緯で今に至っているのか、何となく認識できます。

性については、男性と社会全体が女性に頼っていることの認識が進み、女性にも能動性が付帯してきました。しかし、それは、ここ100年間くらいからようやく始まったことです。

女性の管理職率や女性議員などの数値が女性の社会進出の指標とされていますが、人権の概念と、女性に頼っているという社会全体の認知が進んだ結果、ようやく今に至っているという感じかと思います。

一方で、この事実を俯瞰的に捉えられない人たちも多く、その人たちにとっては、女性に地位や権限を与えることを認めることが出来なかったりするのかもしれません。

頼る人たち、頼られる人たち、それを全員が認知すること、それはとても大切なことです。少し話が変わりますが、将来は働く若者3人で高齢者1人を支えなければいけない、みたいな話があります。

将来的に子ども達に頼ることになる。俯瞰で捉えると、子どもへの投資は社会全体でもっとしっかりと行うべきなのかもしれません。

(株)cotenが行なっているDB事業は、おそらく、歴史を俯瞰的に捉え、今を俯瞰的に見る視点を持つために必要なツールとなってくるのだろうと予測しています。

人類全体に俯瞰的に見る視点がインストールされれば、確かに、人類が先に進む速度が早まるし、それぞれが持つ性に対する考えも変わるでしょう。さてさて、人類が今後どうなっていくのか、マジで楽しみです。


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