見出し画像

映画『新聞記者』を観たけど・・・(パート1)

日本アカデミー賞といえば、坂元裕二先生が脚本を書いたWOWOWオリジナルドラマ『モザイクジャパン』でAV男優の男が、勃起不全に陥ってしまった時のセリフが印象的ですよね。

「俺のアソコがさ、アカデミー賞にならないんだよ。日本アカデミー賞のまんまなんだよ」

これは日本ドラマ会に残る名セリフであると僕は思ってます。とはいえ、『モザイクジャパン』を観たことがない人にとっては、ここまで言ってること全然意味不ですよね。すみません。

とにかく、脚本家の坂元裕二先生は、ドラマのセリフの中で、アカデミー賞が勃起しているアソコだったとしたら、日本アカデミー賞は勃起していないアソコだ、と揶揄しているのです。

2019年、そんな日本アカデミー賞において作品賞を受賞したのが『新聞記者』という映画でした。授賞式はテレビで放送されていました。

主演の松坂桃李とシム•ウンギョンの授賞式でのスピーチが良かったし、内容も面白そうだったので、いつか観たいなーと思っていたら、Netflixにあったので、早速観てみたのですが。

『新聞記者』それは若い国家公務員と新聞記者が頑張る映画

この映画が現代日本社会(特に国の内部)の色んな不都合が描かれた映画であることは、映画の序盤で分かります。正義感の強そうな国家公務員の松坂桃李。そして、使命感の強そうな新聞記者シム•ウンギョン。

二人は国の情報統制システムの中で、精神的にも、身分的にも、どんどん追い込まれていきます。国家公務員的には出世の道から外れたりとか、記者的には国の力で誤報にするので記者としてやっていけなくなるとか。

ただただ追い込まれ、それと戦う二人

でも、正直に言うと、この映画で描かれる世界は、森友問題や加計学園問題のことを調べた人にとって、想像通りの世界でしたし、WOWOWオリジナルドラマやNetflixオリジナルコンテンツを観ていた僕にとってはノーサプライズでした。

というのも、WOWOWオリジナルドラマではよくある内容だったし、『モザイクジャパン』なんかはもっとやばかったです。さらにはNetflixオリジナルの『ペーパーハウス』なんかで描かれる政府はもっとひどいです。

とにかく、僕にとっては、ただただ若い国家公務員と新聞記者が頑張る、それだけの映画であるようにしか観れなくて、ラストシーンも含め、なんかすごく残念だなーと思いました。

しかし、主演二人の演技はすごく良くて、特に使命感を持った吉岡という新聞記者はシム・ウンギョンにしか演じることができなかったかもしれないなーと思いました。

なので、僕の中では5点満点中3点くらいの映画でした。物語は面白いし、面白い映画ではあると思います。

長くなったので、次回に続きます。次回はネタバレ記事になりますので、ネタバレで構わない方は次回も是非読んでみてください。ここまで読んでいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?