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2023振り返り

今年の振り返りを書いていきます.あんまりとりとめがないかもしれないですが,ご容赦ください.

留学

なんといっても今年のハイライトはこれでしょう.何せ1年の75%はアメリカにいたのですから.アメリカの日々は割と平坦な暮らしで,慣れてしまうと、よく言えば平和,悪く言えば変わり映えのない毎日で,そんな日々でした.正直行く前からアメリカには長く住むのは難しいだろうな,という漠然としたイメージはあったのですが,実際1年近く住んでみて,まあやっぱり,という感想です.これは日本に生まれて日本に馴染んでいることの幸せの裏返しであって,他の国からアメリカに来ている人は,母国にいつ帰れるかもわからない状況の,ある意味背水の陣で,野心やハングリー精神を腹に据えている人が多いな,という印象です.母国での自身の成長に限界を感じる人が野望を抱えてアメリカになんとかたどり着いて,そこで成長した人がアメリカに貢献したり成果をアピールしたりすることで,次の世代がさらにやってくる,アメリカの人的資源のインフレの一端を垣間見たという思いです.
個人的には,やはり日本が好きで,日本人だって優秀で,負けてないんだぞ,ということを実感したので,なんとかその気持ちを持ってもう少し頑張っていきたいという思いです.

10ヶ月通ったプリンストン大学工学部の正面エントランス

アメリカ滞在中の思い出

ニューヨークに近かったこともあって,できるだけ音楽ライブに参加しました.リストアップすると,ニューヨークフィル2回,ジャズクラブ2回,ロックバンドのライブ2回と,よくもまあ行ったなという感じです.どれもすごく良くて,いまだに一つ一つ鮮明に思い出せるのですが,その中でも忘れられないのが帰国直前に参加したAerosmithのライブです.ボーカルのSteven Tylerは私が中学生の頃から聞いて長年の憧れのSingerの一人で,死ぬまでに一度はライブに行きたい,と思っていたのですが,Aerosmithの最終ツアーのタイミングでアメリカに滞在しているということで,これは最後のチャンスかもしれないと気づいたらチケットを買っていました.御年75歳の生ける伝説のロックシンガーの歌声は第一声からずっと鳥肌もので,間違いなく世界一の歌手だと知らしめるようなパフォーマンスでした.実は私が参加した日の翌日にStevenが喉を痛め,以降の全日程が延期となったため,その日程はとっくに私が帰国後のため確実に参加が不可能になるものだったのですごいタイミングで参加したものだと思ったものです.まさに推しは推せる時に推せ,ですね.

粗いですが…確かにそこにいました

食事の大事さ

個人的にアメリカの生活でしんどかったのが食事です.基本美味しくない上に高いので,自炊をメインにしていたのですが,それでも白米がなんとなく美味しくなかったり,野菜類もアクが強くて和食の素材の味を生かす味付けだとアクが抜けなかったり,肉はともかく魚は鮮度が絶望的でどう転んでも美味しくなかったりと,自炊ですら色々な制約が強くてなんとなく食事が辛いというか.あくまで生きるための食事であって楽しむための食事にならなかったのがかなり苦しかったように思います.そのせいか,帰国後体重を測ったら5kgくらい痩せてました笑.返ってきて美味しいもの,食べたいものが多いので着々と意図せず戻ってきておりますが..自分にとって,美味しいものを食べると言うことがいかに大きいウェイトかがわかりました.

ファストフードばかりですが,意外と地元のこういう食べ物の方が美味しかったりします.とはいえ値段的にも栄養バランス的にも毎日は食べられませんが


帰国後のドタバタ

前述の通り,比較的穏やかな日々をアメリカで過ごしていたわけですが,10月の帰国後は12月頭まで実はものすごくドタバタして過ごしました.学会,報告会,論文,その他,など,詳しくはまだ書けないので年度末に何か書きますが,密度で言うと,アメリカで過ごした10ヶ月とそう遜色ない密度でしたのでなんだか今年は2年分過ごした気分です笑

最後に

今年は人生の中では非常にイレギュラーな1年だったと思います.楽しいことも苦しいこともアメリカでの経験ということでいつもと一味も二味も違う印象でしたが,自分自身,どう変化したのか,どう成長したのかは実はあまり実感がありません.とりあえず,博士課程の佳境を迎えつつあるので,残りの長かった学生生活を楽しみつつ年度末まで駆け抜けたいと思います.



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