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本能寺の重力場と信長の首

本能寺で信長が最後に何を食べたのか?公共放送でそんなことを喋っている男の顔を眺めながら、重力について考えを巡らせていた。

地球上で質量 1 kg の物体に作用する重力の強さは約 9.8 N (ニュートン)でほぼ一定である。だが、精密に調べてみると重力の度合いは地球上の場所により、あるいは時間によっても変化している。(Wikipediaより)

そうすると本能寺の信長( 1582年 6月21日)の朝餉の茶漬けの腕の重さは、もしかすると今より軽かったかも知れないしその最期の時の信長の首がその日本能寺大爆発により吹っ飛んだ瞬間、それは想像を超えて大いに吹っ飛んだのかも知れない。 

京都の朝ぼらけを軽やかに飛翔していく戦国の風雲児、第六天魔王信長の首の美しい飛行軌跡を想像しながら朝のスタバでベーグルサンドにパクリと齧り付いた。

三条御池の朝の空気は信長の死んだ朝と連続している。

(インスタントフィクション Story 018)

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