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雀が危ない。

ユナイテッドのビジネスクラスの隣に乗り合わせたのは、スナンフォードの鳥類学者だった..。おい、雀が危ないんだよ。君はそれを知ってるかい?
彼が唐突に伝えてくれた絶滅危惧種 「雀」を取り巻く危機的な状況、それは自分にとってかなり意表を突かれた宣告でもあった。

雀の子 そこのけそこのけ お馬が通る...

日本の日常、特に田舎の日常の景色の中ではあまりに当たり前な存在と言える「雀」、それが絶滅しようとしている?
そしてその初老を迎えた、身なりの良いスタンフォードの鳥類学者は、それを救うため懸命の努力をしているらしい。
雀がいなくなった未来の日本の田舎は、かつて雀がいた頃とはどう異なるのだろう?

(インスタントフィクション Story 003)


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