うんこ平等思想
人は一個の糞袋である。
こういう喝破に憧れる。
人は須らくうんこ製造機だと言う言いきりなのだ。
人は考える葦であったり、考える故にその存在を根拠づけられたりもする訳であるが、心臓の鼓動(生物的存在)や呼吸の出し入れ(地球環境上存在)や、食べたり飲んだり(エネルギー交換する存在)などに比べ、排泄行為は実に人間臭い上、あらゆる文化的表象を無効化するパワーを持っている。
うんこベースで言うなら、誰もが平等である。
と言う、家人のもっともらしい講釈を聴きながらうんこ付きパンツの洗濯をする私の気持ちは暗澹として晴れようもない。せめて最低限の製造者責任はしっかりと果たして欲しい。
(インスタントフィクション Story 012)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?