見出し画像

福島探訪記

2021年12月2週目 第259回 
毎週日曜の人生一度きり配信

今週は忘年会ラッシュ。
大学院時代の仲間、ゼミ仲間、仕事の取引先、旧友ととても楽しい時間でした。1年ぶりに胃が驚いてますが、年末感あって大好きな季節。全ての出会いに感謝です。

一人の旧友とは、福島での忘年会。福島移住してから会えてなかったので、福島来訪。

仕事もアップアップですが、年末まで走り抜けます。今から東京戻ります。

では、今週もいってみましょう!

★★★

『福島探訪記』
2011年の東日本大震災から4年間ほど、宮城・福島・岩手に公私に渡り、支援活動をさせて頂いていた。

今回、福島の旧友との忘年会も兼ねて、福島に2日間滞在。金曜深酒しすぎて、土曜は大雪というバッドコンディションでしたが、川俣町、飯舘村、南相馬、浪江町、双葉町、大熊町を回ってきました。

6年前に行った時は、双葉町や大熊町近辺は立ち入り禁止区域だったが、今回は帰還困難区域にも立ち入り自体は解除されていた。(もちろん除染できてない地区や一部の線量が高い地域は立ち入り禁止です)

更に、福島唯一の震災遺構の浪江町立請戸小学校が10月オープンされ、伝承館もでき、双葉駅が開通したということもあり、行ってきました。

https://www.google.com/amp/s/www.minpo.jp/news/detail/2021102391408/amp

驚いたのは、福島第一原発の国道入り口まで行けるようになっていたこと。複雑な気分で福島第一原発の青看板を前に、車を止め、外に出て、原発の建物を見入りました。
なんとも言えない気分と風景です。
線量は、0.66マイクロシーベルト前後か。

震災遺構の請戸小学校、伝承館、双葉町周辺。
あの頃の気持ちが湧き上がり、ここでもなんとも言えない感情が込み上げる。

10年という時の経過。
人間の業とも言える真新しい伝承館の建物。
まだまだ大通り以外は、除染完了していない為、ほとんどの小道は封鎖状態が続く。それを伝える看板や監視員。
綺麗な双葉町あたりの山嶺は、ほぼ立ち入り禁止。
手入れのされていない田畑。
黒い除染袋。(昔よりは少なくなった)
真新しい海岸の堤防。
峠を越える国道では、自転車やスクーターでの2輪者での侵入は禁止。(思わず車の窓を閉めて走る)
双葉町の市街は、まだまだ震災から時が止まったままの建物も多数ある。
運転中に電車が通る。
帰還困難区域に関しては、長時間の滞在は禁止という看板。
浪江町の市街は、普通にコンビニも様々な店もオープンしている。

放射線との境界が曖昧で、正直混乱する。いったいどこまでが安全で、いったいどこからが帰還困難区域なのか。(今度正確な基準やルールを調べてみる)
立ち入り禁止の先には、家々が点在している。色々なところに普通に佇んでいる線量計。洗濯物が干されている家。朽ち果てた家。

日常の風景と非日常の風景が完全に同居している。

一見、街は復興しているように見える。人も少しずつだが戻ってきているようにも見える。新しい駅もとても綺麗だ。浪江そばも美味しい。

世の中は、脱炭素エネルギー政策に向かう。日本は原発が止まっていることやクリーンエネルギー政策が進んでいないこともあり、まだまだ脱炭素できていない。
ミクロ原発の技術開発は進んでいるが、実現化はまだ先だ。

福島第一原発1971年稼働、2011年メルトダウン。
その間40年。あれから10年。
どれだけのコストがかかり、どれだけ都心の電力を供給し、人に希望を与えたのか。
有名な『原子力明るい未来のエネルギー』の看板が、今も何かを語っている気がする。

人間や資本主義について考える良い契機となった。
そして、ここにあった生活の営みと。
2011年から10年後に、コロナに苦しめられている。コロナの感染対策と放射線量の対策に対しての2つの告知や看板、ポスターを多数見ていて、なんという世の中なんだと思いながら、人間の逞しさも感じる旅となった。

今週はこの辺で。
では、また来週お会いしましょう。

✳︎Twitterにて毎日呟いていますので、よければフォローくださいませ!

-----

JapanGroove Inc.
https://japangroove.co.jp

Twitter『40代からの生存戦略。人生は一度きり!』
http://twitter.com/tyotfc

Instagram『Fuse’s Outdoor Life』
https://www.instagram.com/takahitofuse_official

note「人生一度きり!」
https://note.com/takahito_fuse

ClubhouseID : @takahito_fuse 

-----

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?