PS5アンボクシングのUXが素晴らしい件
思いがけずAmazonで予約できてしまったPlayStation 5が発売日当日に家に来た。発売日は11月12日の木曜日だったんだけど、嫁が11月15日の日曜日にテストがあったので開封の儀を延期して我慢していた。我慢ができる大人になったことを実感すると同時に、クリスマスプレゼントを前にした子供のような気持ちを忘れてしまった悲しみもある。そんな話は良い、PS5のアンボクシング(Unboxing: 開封)から最初に遊ぶまでのUXが素晴らしかったので共有したい。
開封と配線
PS5のサイズ感をご存じの方はわかると思うが、まず箱がでかい。本体のサイズ感に対してちょっと怖い気持ちもあるけど、箱がでかいだけで期待感は煽られる。これは人によるかも知れない。以下の画像は比較のために初期型のiPhone SEを置いてみた。
配線のセットアップはHDMIケーブルと電源ケーブルを指すだけで済む。本体も結構大きいので、どちらかというと置き場に困る人が多いと思う。我が家ではもともとPS4を置いていたテレビ台のスペースに入らないのでこれは結構困ってる。これに関しては大きいは正義じゃない。嫁の目が痛い。
初期セットアップ
電源をつけると初期セットアップの画面が表示される。セットアップで特に躓くことはないが、面白いなと思ったのは最初音声読み上げ機能がオンになっていること。個人的にはなくて良いので、初期セットアップの流れの中ですぐにオフにしたのだが、まずPS5にそういう機能が内蔵されていることがすぐわかる仕組みが良いなと感じた。
次に良いなと思ったポイントは、今回PS5が備えているPS4との後方互換性に関するセットアップだ。PS5ではPS4のゲームのほとんどをよりハイパフォーマンスで遊べるため、手持ちのPS4のデータをPS5に移したいという要望が上がることを見越し、そのデータ移行の手順も初期セットアップの中に含まれている。セーブデータであればクラウドにあがってるので(PS Plusに加入している場合)一瞬だが、ゲームデータは数十GBあるのでDLし直すのはしんどいが、LANケーブルによる接続あるいは同一ネットワーク内であれば高速に移行できる。
個人的に一番大きな変更は、今まで国内においては決定が○ボタン、キャンセルが✕ボタンだったのが、国外のスタンダードである決定が✕ボタン、キャンセルが○ボタンに全世界で統一されたことだ。これはPSゲーマーあるあるだと思うが、国内のゲームとPSホーム画面のUIは○決定なのに、洋ゲーを遊んだ途端✕決定で、いったりきたりする度に戸惑いが発生していた。国外のスタンダードに合わせる結果になってしまい、最初は戸惑うことも多かったが、すぐ慣れたし、長期的な視点でみれば良い決断だと思う。難しい判断だったのではないだろうか。
そしてAstro's Play Roomの存在
PS5のパッケージとしてのUXを見た時に、外せないのがAstro's Play Room(以下、Astro's)だ。Astro'sはPS5にプレインストールされているソフトで、PS5の数多の新たな機能を体感できるショーケース的な構成のゲームだ。アダプティブトリガーやマイクが搭載されたDual Senseコントローラーや、高速ロードが可能なSSDの能力が遺憾なく発揮される。
思えば、今まで意外とこういったプリインストールされているゲームは存在していなかった。Windowsのピンボールぐらい?どちらかというと、入門用のゲームは比較的購入しやすい価格でローンチタイトルとして出てくることが多かった。いうなればNintendoでいうスーパーマリオの立ち位置。これがプリインストールされているということは、ユーザーは追加で費用を払う必要がないし、ダウンロードやインストールの時間がそもそも存在せずアンボクシング直後から遊べる。そして、プレイしている間に並行でお目当てのソフトをDL(私の場合はスパイダーマン)すればいいし、その間にPS5の新たな魅力をダイレクトに体感できるUXデザインがなされている。
これもプリインストールにすることは、かなり難しい決断だったと思うが、個人的には素晴らしい判断だったと思う。ゲームそのもののクオリティも高いし、PS5が提示する未来のゲーム像、Dual Senseの名前の意味をしっかりと感じられる素晴らしいタイトルだった。
グラフィック等を始めとしたマシンの性能を押し上げる一方のXbox陣営に対して、PS5の五感に訴えかけるためのUXデザインはコンソールゲーミングの新たな時代を切り開くのに素晴らしく作用していると言える。今後の展開が楽しみだ。
よろしければサポートお願いします!いただいたサポートは書籍やテック・アジャイル関連のイベント参加などに使い、レビューの公開をお約束します。