アイドルグループ『平成シェイクHANDS』を見たこと

  お久しぶりです。長い連休中に平成が終わり令和になりましたね。今日は4月に平成最後のアイドルという企画で結成されて解散したアイドルグループ『平成シェイクHANDS』について、恐らく多くの人に1ヵ月の活動期間では知られることはなかったかもしれないけれど、個人的にとても愛着のある企画、そしてグループとなったためどんなことがあったか記録を残したいと思ったので久しぶりにnoteを開きました。

平成シェイクHANDS

  カンの良い方はわかるかもしれませんが、グループ名にもある通り平成の最後の1ヵ月だけ活動して解散するというアイドルグループを東急HANDSの企画として展開するものでした。平成31年4月1日結成4月30日解散の期間限定企画グループ。

そこでプロデューサーとなっていたのがアイドルグループ「ハコイリ♡ムスメ」の元メンバー門前亜里さん。僕は彼女がプロデュースするということでお披露目と解散だけ見に行って彼女の元気そうな顔見られれば良いかなと思ってこのグループをみることになったのです。そういえば門前さんがハコイリ♡ムスメ卒業する直前ににバスツアーがあったときのことを4年前にこのnoteに書いたのですがエモーショナルさそのままに書いたのでいまだに恥ずかしくて読み返すことができませんね。

平成シェイクHANDSのメンバーは中学生から20代後半までの年齢層で普通の中学生の女の子から、ライブアイドル、シンガーソングライター、舞台役者、アイドルオタク、声優、メイドカフェ店員、踊ってみたの人など幅広い15人。のちに途中追加で2人増えて17人となりました。1ヵ月限定だからこそ踏み出したというような方も多くそしてとても個性的で魅力的な人たちが集まっていました。

企画としては結構マッチポンプというか、解散ありきで短期間活動して感動しちゃおうというちょっと安易でズルいかなあと思う所も少しあったのですが終わったそのあたり見た感想としてはマッチポンプ最高じゃんという気持ちなんですよ。自分で感動すること作って安易に感動しちゃうってとてもピュアで素敵なことじゃんて思うようになりました。僕もともとかなりピュアなんですが。

渋谷東急ハンズにて

主な活動は渋谷東急ハンズ前のステージでのライブ。毎日平日は19時から、土日は15時と19時の2回行っていました。ライブはメンバーのうちの4人のシフト制で持ち歌2曲の歌唱、1曲目と2曲目の間に平成の1年ごとを日付に応じて(4月3日は平成3年というように)紹介するトーク、それと告知という内容でした。

これ、最初のほうに見に行ったときは集客もあまりなくて超簡易PAで素人が歌って踊ったらまあこんなものかなーと思うクオリティのもを見てからしばらく忙しくて行けず、月の後半に久しぶり行ったらメンバーがどんどん入れ替わってやっているのにもかかわらずすごーく良くなっていてびっくりしたんです。特にダンスより歌。人前に立つ自信がつくとこんな届くようにみんな歌うんだなあとグッとくる瞬間がたくさんありました。もちろん努力のたまものですね。そして、解散最終日前日の夜はそれまでにないお客さんが聴きに集まって地道に積み上げたライブの届き方にそうだよねえとなったのでした。もちろん、もっと長い期間積み上げているグループと比べて集客が沢山といえる規模ではないですが。

トークは最後までぐだぐだではあったけど、メンバー一人一人の個性をお互い知って尊重しつつ温かさが増えたような気がしました。

そして、東急ハンズステージでのライブ後は毎回東急ハンズ2階の平成シェイクHANDSの売り場展開コーナーでの約1時間の物販。

どんなに集客がなくても1時間まるまる物販に立ち続けるという感じで過酷そうだなあという印象でお先に失礼しますと冒頭ちょっと買い物して帰った月前半。あの後どんな感じだったのかなあと今ではちょっと思ったり。

月後半行ったときは物販スタッフにプロデューサーがいたりしたので、ゆっくり1時間終わるまでいるようになったのですがそうするとメンバーと話す機会がとても増えるのですね。一人一人のバックグラウンドや、どういう話し方をする人なのか、どんな顔で話すのかとか知ることができて。本当メンバーみんな健気なんですね。そしてそこに集まるファンも健気。結構門前プロデューサーファンの再集結感もあったけど、そこもみんな健気。少数の健気な運営と少数の健気なメンバーと少数の健気なファンで回ってる1時間は商業的には成功かわからなかったけど、確実に人をそこにいるメンバーみんなについて知りたいなあという気持ちに僕をさせてくれたしとても好きな時間でした。

物販はグッズと2ショットチェキ写真撮影があって、チェキを撮るためにもハンズのレジで会計するというあたりがとてもユニークで消費税が外税だったり、paypayやハンズのクーポンが使えたりするというのが面白かったです。僕もこのためにpaypay導入して結構の回数レジを通ったのでpaypayの会計速度が相当速くなりました(笑)。メンバーみんなに愛着わくとチェキいっちゃうんですよね。ラスト数日でほぼメンバーみんなとチェキを撮った気がします。門前プロデューサーに挨拶できればいいやと思うくらいで行ってたので本当最終週までチェキとか撮っていなかったのですがメンバーを最後でだーっと知っていって。本当みんな面白くて素敵で。

オリジナル楽曲

持ち曲はオリジナルで「心に響け! おしゃべりの魔法」と「Goodbyeありがとう」の2曲。どちらも作詞作曲はハコイリ♡ムスメでボイストレーナーをされているAKINO LEEさんの作詞作曲。アレンジは2曲違う方でした。

「心に響け! おしゃべりの魔法」は、8ビートのポップなギターロックで内容は平成シェイクHANDSの活動内容説明ソング。特徴的なところは「Talk you heart」という歌詞が「東急ハンズ」と聞こえるようになっているところかなあ。「Talk your heart」が文法正しい気もするけど英語よくわかんないしまあいいか。物販きてお話しよねーというのがメインメッセージ。イントロ8小節~サビ~間奏8小節~Aメロ~Bメロ(PPPHパターン)~サビ~間奏16小節~Bメロ~サビ×2という構成で、MIX打つ尺や口上入れられる尺あるんだけどここでコレやろう!という意思統一はしづらい曲で面白かったですね。ハンズ前は声出し禁止なんだけど、対バンライブでライブハウス出たとき1回はMIXしたけど真ん中の16小節間奏でみんな適当にMIX打っててぐちゃぐちゃになってとても面白かったすねー(笑)。

「Goodbyeありがとう」もサビ始まり曲。シンセのピコピコしたシーケンスパターンがバックでなってたり、間奏でソロとるのがピアノだったりキュートでリズムも少しハネていてさらに切ないポップな仕上がり。歌詞はタイトル通りお別れと感謝の曲。グループ的には平成へのお別れの曲となるのかな。AKINO LEEさんのツイートによると門前さんがハコイリ♡ムスメ卒業するときに作った曲を温めていてここで出したということみたいで、こんな機会が巡ってくることあるんですね。そのツイートみながら、歌詞の部分部分にあの頃の気持ち戻ってそれわかるよてなったりしてしまい。4年前が昨日みたいですよ。

音源CDは、メンバー全員の自己紹介トラックが入っているのも90年代ボーナストラックあるある感あってすごい良いですね。おすすめは宮部れなちゃんが自己紹介の最後になぜか猫キャラみたいな「みゃー!」を緊張した細い声で一生懸命重ねてやってくるところです。聞いてるとこちらが恥ずかしくなって良いのでよく聞いてます。

解散~

解散ライブは、お披露目をした会場と同じスポーツバーでやったのですが、お披露目ライブはテーブル席が半分以上で家族や関係者ばかりみたいだったのが解散ライブはテーブルをどけて椅子埋めても完売という大盛況でした(キャパはそんなにそれでもないのですが)。

お披露目の時よりメンバー同士が仲間になっているの見るだけで泣けてきてしまい。そして1ヵ月たった自信あるステージを見て。ステージにいるメンバーは超笑顔なのだけど、こちらは涙もろいので泣けてきてしまってヤバいと思ったら門前プロデューサーが一番泣いてくれていたので助かりました。というわけでこっそり泣きました。

平成シェイクHANDSの好きなところ

今のハコイリ♡ムスメの空気はあまりわからないけど、門前さん含めたハコイリ♡ムスメ初期メンバーの一部のすごさって受ける愛をそのまま素直に受け取る能力にあったとおもうのです。そのイズムというか、私たちのこと愛してくれていいよ~愛してくれたら本当ありがと~という雰囲気が解散時の平成シェイクHANDSのみんなにあって、あ、これだと感じたのですよ。

アイドルこれからやらないとしても、平成シェイクHANDSを経験したメンバーみんな他人から愛される人たちになるんだろうなあと思ったのです。またメンバーの皆さんに会える日を楽しみにしています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?