30代後半を生きていくのだな

 本日35歳になりました。子供の頃には自分が30代になることを想像していなかったのですが着実に歳はとっていきますね。30代前半の振り返りと30代後半の生き方について今ぼんやり思っていること書いてみようと思います。

30代前半の振り返り

 30代前半で大きかったことは1級建築士を取ったことと、正規雇用の就職をしたことです。高卒で建築設計に就職する道というのはほぼなくて、20代はずっと構造系の建築設計事務所でバイトをずっとやっていました。20代で2級建築士を取得して、1級建築士の受験資格をなんとか積み上げて(高卒だと受験資格を得るために最短で7年間かかります。大卒だと2年。)30歳でやっと1級建築士を取得しました。
 1級建築士を足掛かりに小さい設計事務所それも意匠設計事務所(意匠設計というのはデザインだけでなく建築設計を統括する立場も果たします。)に就職しました。普通は構造から意匠とか建築設計の中でも設計の種類は分断されていてキャリアをまたぐことはほぼないのですが、私は学歴とか正規雇用の設計者の立場で積み上げてきたわけではないのでやりたいことをやっていくスタンスでチャレンジしてみました。どブラックでしたが、とにかく仕事はやらせてもらえたので1年持ちませんでしたが3年分くらいの経験はつめたのではないかと思います。そこから、もう少し大きな中小企業の建築設計部門に就職して今に至ります。
 建築設計は、意見の調整作業が主な仕事なので、私はコミュニケーション能力が高かったり他人に気を使わないでズバズバいえる人ではないのでかなりいつも苦労しています。施主の要望と設計内容の調整、協力設計会社との調整、行政との調整そのコミュニケーションのための図面で、コミュニケーションの結果がまた図面にフィードバックされて建物になるんですね。それに私が設計をプロジェクト責任者として行う場合でも上司の設計方針のほうがもちろん優先されるわけで外部とのコミュニケーションの取り方もそこで規定されるわけです。忙しい時は調整作業で定時が終わって、図面に落とし込んでいく作業は定時過ぎてからというようの日が続きます。このあたりもうちょっとうまくできるようになりたいですね。ただ、調整する相手や上司から信頼されていると感じる機会もこの1年でかなり増しました。

 仕事、本職以外では一昨年から副業で建築の製図を外注で個人で受けて週末と夜中に作業するというようなこともやってみました。これは、仕事を辞めてもご飯を食べるだけなら一人でもやっていけるなという安心感につながりました。今年は恐らくやりませんが。

 昨年からは以前noteに書いた通りアイドルグループの立ち上げのお手伝いもしています。現在はメンバーが決まりいろいろな準備が動き出していたりするので、表に出てくるときのブランディング等に配慮して一旦以前書いた記事を非公開にしています。現在進行形でとても貴重な経験をしています。こちらも表に出る動きが出たら何らかの形でお伝えしたいと考えています。

 20代後半は辛かったのですが、30代前半は楽しいというか動き回れて色々な手触りがある人生を過ごせたと思います。

30代後半をどうしようか

 これから30代後半になるわけで、これからおとずれることやチャレンジしたいことなどぼんやりと考えていることを書きます。

 まず、仕事について。自己分析して思うのが問題発見能力の不足です。これはほぼ経験に依拠するものなので沢山仕事をやるしかないですね。特に建築設計は案件ごとに同じ問題というより違うが毎回生じるわけでどのあたりが設計のツボになるか見当をぼんやりとつけられるような勘を鍛えたいです。
 仕事の立場上は40歳前に管理職コースに入っていくと思うのですが、これが個人的にはあまり乗り気ではなく社内のマネジメントより設計に集中したいという希望があります。そのために、会社で過ごしていく道の他に独立して設計で仕事をしていけるなという自信をつけたいです。

 そして、アイドルグループの立ち上げにかかわっている件ですが当初は最初だけお手伝いして離れようと思って始めたのですが、今はできるだけ継続的にお手伝いしたいと考えています。お手伝いが必要なくなったらそっとファンになろうと考えていますが。

 仕事とアイドルグループの立ち上げはある程度責任があることなので誠実にこれからも取り組みつつ、ただ他にも新しくやりたいと思ったことはなるべく手を出して、手を出したら誠実に取り組んでという姿勢で過ごしていきたいと思っています。

 人生全体としては、人生を見渡す視野に確実に自分の死が入ってきたのですが、そのスケールで人生を受け入れて自分の足で一歩一歩を満足しながら過ごしていこうと思います。それは何をやってもやらなくても同じ話なので気分の問題ではあるのですが。でも最近はなんとなく、今死んでもよく頑張ってきたし楽しい人生だったなあと満足できると思っています。何はともあれ、健康でいられるのがいいなとも思いますね。

 今後も皆様のお世話にならないと生きていけないので、どうぞこれからもよろしくお願いします。

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