バーンアウト症候群らしきものの真っ只中

2020年4月9日 01:12

突然のバーンアウト

　前回のnote記事を書いたのが2月の頭、自分の誕生日だったのですがそこで30代後半の抱負をやる気たっぷりに書きました。その日は、年が開けてから年度末も近づいて仕事が忙しく土日も休まずに仕事に行き続けていた中で久しぶりに休みを取って午前中に健康診断、午後は街をフラフラ散歩して、夜はAKB48劇場で公演を鑑賞、夜は帰宅後noteの記事を書きました。そして明日からも忙しいぞ、一緒に仕事しているあの人はこうコミュニケーション取って調整して、客先とはこの調整が必要で、メーカーにはこの相談をもうして協力頼まないと工期が間に合わないななどと休み明け前の頭でいつも通りシミュレーションしながら寝ました。

　翌朝、朝起きるのが辛いというのはいつものことなのですが、いつもと違うのが仕事に行く気が全く起きないのです。行かなくていいかーと半分無意識に寝てしまいそのまま気づいたらほぼ翌日だったという感じでした。また、翌日起きても仕事に対するやる気がゼロで起きて会社に連絡する意欲もなくすぐそのまま寝るというような感じで気づいたら2週間が経っていました。その間、起きている合間に実家には連絡入れていたので、会社とは実家の親がやり取りしてくれて、ご飯は近所に住んでいる両親が家まで届けてくれて起きたら置いてあるご飯を食べて寝る生活が続きました。精神的に辛いとかは意欲が全くないためになくて起きたらご飯食べてボーっとYouTubeやNetflixを見て、枕元のベースを弾いて寝るという感じでした。思考力もほぼなくなっていて、難しい映画や動画は見られないので、戦争映画、ヤクザ映画（この二つは命懸けでなにかするよりまあ寝ている今のほうがいいかーという気分にさせてくれた）とかお笑いの動画とかばかりを見ていて、楽器も曲に取り組むような思考力はないので単純な運指練習をひたすらやってというような感じでした。

　その期間中に起き上がって身支度など準備してCRAYONSのちーぼー生誕ライブ行って一日あれこれやれたのは今でもよくわからなく頑張ったなあと思います。生誕ライブはめっちゃいいライブでした（笑）。

通院開始

　ちょうど2週間たった時にやっと起きて少し話をしたりできるくらいに頭が働くようになり、個人的には全く仕事のやる気がないため気分ではそのままでも問題ないけどまあ状況的にメンタルの病院にかかる必要があるのだろうと思い心療内科、精神科、メンタルクリニックをネットで探してみました。知人がかかったことのあるメンタルクリニックなど調べたのですが予約して数日後に診察みたいなところが多いのです。自分は仕事をやりたいだけでやってきてお金とか生活のためにみたいな義務感みたいなのはなく続けてきたので意欲なければ働かなくていいやと思っていて、その気持ちに乗っかると医者に行く気が向いた今日じゃないと一生医者行かないなと思い即日診察してもらえる病院を探しました。そこで将来通勤時などにも寄りやすいターミナル駅の近くの即日診察してもらえるメール予約ができるメンタルクリニックに予約をしてその日のうちに病院に行きました。

　個人的にメンタルの病気には興味があって文献を読んだりとかしたこともあったのですが、メンタルクリニックにいざ足を踏み入れるというのはかなり緊張する経験でした。入ってしまえば通常の外来診療のレベルの医院だとあきらかにおかしいみたいな感じの人がいたりとかってあまりないのですよね。ただ、そのあとに問診票を書くのですが2週間頭が全く働かなかった状態から問診票の質問について考えて回答を記入するというのが本当に重い作業でした。

　それから、診察を受けました。最初に当たった先生が本当穏やかな先生で仕事をとても良く頑張ってきたことを認めてくれて、この症状になったのは自分のせいではないこと、負担を重くさせていた会社が問題があるので仕事のことは一切しばらく考えなくてよいとのこと、やりたいことはやってよいとのこと、なるべく規則正しい生活（朝9時には起きて日の光を浴びて、日中少しでも良いので外を歩くこと。夜はなるべく12時までに就寝すること。）を送るように指示されました。そこは患者を診察する医者プラス秘書がいて医者は問診に集中してカルテ記入は秘書が行うシステムでした。そして効果が出るときは短期間で出てまた非常に作用が軽いという薬を処方されて1週間様子を見ることになりました。

　同日に同じ医院で臨床心理士のカウンセリングも受けました。こちらは今の状況を説明しただけでまあこんなものなのかなという感じでした。

　その日は久しぶりに外出できたし仕事無視して好きなことやって良いとの言葉に気分が良くなり名画座でゴダールを見て帰りました。ただ、久しぶりに思考力を一日使ったので知恵熱的な頭痛になりました。

療養開始

　翌日からはとにかく朝起きる、夜寝る。昼外をちょっと歩く。だけに集中して一週間を過ごしました。思考力は相変わらず戻ってこず、残りの時間はベースの運指練習、YouTubeを見るという生活が続きました。仕事のほうも総務から治療に集中して良いとの連絡をもらいました。真面目なので医者の指示通り早寝早起きで過ごすことはできたのですが思考力がないので昼間に何もできずただ座って寝ないようにしているというような感じでそれはちょっと辛かったです。ただ、今回の症状がやる気がないというだけなので憂鬱になったりは全くしませんでした。

　1週間後、再度薬の効果などを診察時に報告し（最初に担当してくださった医者が隔週勤務のため別の医者だった）思考力が回復していないことを伝えると薬を変えることとなりました。今度の薬は長期的に飲んで作用する薬でセロトニン受容を阻害して脳のセロトニン不足の状態が改善されていくようにするとのことでした。その後、カウンセリングを受けてまた映画を見て帰りました。

　今度の薬は若干吐き気（セロトニン受容を阻害すると消化器系の副作用がでたりするらしい）は生じたものの、時間が経ったことによるものか薬の効果か若干思考力が戻ってきたのでした。翌週再度診察を受け変えた薬の判断は良かったのだろうということで現在もその薬を服用しています。最初のうちだけは胃薬を併用することとなりました。あと、市販薬の花粉症薬も普段服用しているのですが、こちらと併用しても問題ないとのことで両方を服用しています。

　その後は隔週ペースで通院しつつ服薬治療を行っています。時間が経ったおかげか服薬のおかげか思考力もやる気もかなり戻ってきていて当初は全く読むことすらできなかった小説を読んだり映画を見たりということができるようになってきて食事も自分で料理して用意して食べてと生活を送れるようになってきました。カウンセリングは元々自分が頭でっかちなおしゃべりなのでそんなことを毎回しゃべって時間が過ぎる感じです。仕事に戻るのは建築設計をする際に求められると自分が考えている思考力（プロジェクトのマネジメント、設計業務に必要な）に達していないのでもう少し時間がかかるのだろうと思っています。人に指示された仕事をこなすとかならまあ全然できるようになっている気がします。

　先週は久しぶりにアイドル立ち上げのお手伝いしている所に参加して一日働くことができました。下っ端としてなら一日働けるなあという、これは最近ちょっと嬉しかったことです。こちらのプロジェクトは近々皆さんにお伝えできることがあるかもしれません。

　あと、合間合間に無理をしないように配分しながらですがアイドルのライブ、ジャズのライブには行くことができました。アイドル対バンは自分の見たい出番だけ見て喫茶店で休憩してから帰るというように体力などをマネジメントしながら楽しんでいました。ジャズはアヴァンギャルドな方面でとにかくかっこいいSMTKというバンドのライブを見て生の演奏をこのご時世の中で、さらに自分の境遇の中で調整して見られて泣きかけるくらい感動しました。そのバンドの動画を貼っておきます。

　ちなみに自分はやりたいことが沢山あってやりたいことをやってしまう人で、医者にはもうちょっとゆっくりのペースのほうが回復方面へ維持できるので今やれることの5割くらいのことをやってくださいねーと注意されています（笑）。

休業、通院の保障関係について

　休業中ですが、一か月に1日でも出社すると雇用保険、1日も出社しないと健康保険のほうから手当てが通常の収入の6割程度出るそうです。会社には診断書を提出（休業が必要な旨は一か月までしか記載できないそうでそれをすぎたら再度診断書が必要）して休業の辞令を受けました。手続きは休業期間が少し過ぎた後からということで貯金から今は使っているような状況です。

　通院については精神科に通院が必要な場合、通常の健康保険に加えて自治体ごとに自立支援制度というものがあってこちらを使うと健康保険の3割負担からさらに支援を受けられて1割負担になります。臨床心理士によるカウンセリングは保険外なので援助を受けられずそのままの負担になりますが、診察料、薬代は負担がかなり小さくなります。

今後について

　今後についてはどうなるか全くわかっていないのですが、今の朝起きて朝ご飯作ってちょっとボーっとして本を読んで、昼ごはん食べて散歩に行って（散歩の距離がどんどん長くなってきています（笑））、本読んで夜ごはん作って食べてという生活がなかなか楽しくしばらくこれでいいかなーと思っています。今日は夜更かししてしまったのでちょい失敗ですが。あとはこれだけ自由な時間がある稀な期間がコロナウイルスのせいで行動範囲が制限されているのがもったいないなーとは思うのですが動いたらお金もかかるしこれでいいのかもしれません。

　みなさまも健康に気を付けてお過ごしください。

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