高崎線で会いに行く 【239/200】
猛暑のなか、久しぶりに湘南新宿ライン高崎線に乗って、在来線で地元へ。
岡山で暮らしている地元の友達が帰省するから飲もう、という話。
在来線で、新宿から2時間弱。
2時間という時間の単位は、
映画一本分であり、
ライブ一本分でもあり、
サッカー一試合でもあり、
混み合った時間帯の飲み放題やカラオケの制限時間でもある。
数千円の対価を払って何らかのコンテンツを楽しむのにはちょうどいい単位だけど、在来線に乗って移動するには心理的負担を感じる単位だ。
そんな2時間を、僕は車窓からの景色を観ることに充てている。
めずらしく読みたい本もなく、聴きたいPodcastもなく、最新の東京TOP25の音楽チャートをイヤフォンで流しながら、観ている。
思えば上尾も北本も鴻巣も他のあらゆる停車駅も、車窓からの景色をちゃんと見たことがなかった。
新しい建物もあるから、きっといろいろ街並みは変わっているのだろう。
僕が実家に帰るたびに感じてきた、時の流れの非情さは、今、こうして目の前を移り行くすべての土地で等しく発揮されている。
観ようと思わなければ、感じようとしなければ、僕にとって存在しない現実。
そんなものに囲まれて、時はあっという間に流れてゆく。
籠原の前方5輌切り離しも久しぶりだ。
生まれ育った土地と、自分の人生を開拓している土地の分水嶺。
ここからは、重ね着してきた防御膜が機能しなくなる。
心のやらかい場所が疼く。
逃れられない原風景の支配力。
2時間のコンテンツと同様、2時間の移動は日常と非日常を切り替える機能を果たしているのかもしれない。
さて、そろそろ高崎。
高島屋のある地元の都会。
両毛線に乗り換えて前橋へ。
竹馬の友たちに、会いに行ってきます。
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