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サヘル・ローズ『花束』の上映開始を待っている 【281/200】

サヘル・ローズさんの監督作品『花束』の上映開始を心待ちにしています。

児童養護施設で育った8人の若者たちの記憶を辿る物語、とのこと。

昨夜、ETV特集でこの映画のメイキングを追った番組「サヘルと8人の子どもたち」を観ました。

僕がリスペクトしている友人が出演していることもあり、この映画がどんな経緯で作成されることになったのか、とても興味がありました。


4年前、コロナ禍ど真ん中のタイミングでのクランクイン。

8人の出演者たちとの最初のデプスインタビューは、2020年の7月。

僕はその頃、Asumaとの「LIVEYELL2020」を開催したタイミングでした。

あの頃の空気感は、思い出すたびに息が苦しくなる感じがします。

ちょうどその頃、この映画のプロジェクトが動き出していたのかと思うと、サヘル・ローズさんをはじめ関係者の皆さんの意欲と勇気に、頭が下がる思いでいっぱいになります。


ETV特集のタイトルは「8人の子どもたち」ですが、出演者は皆、年齢的には子どもというより、大人社会に参加している若者たち。

番組中でサヘルさんが自身の体験として「自分の中のインナーチャイルドの存在に苦しんできた」と語っていました。

おそらく、この8人の若者たちの心の中にいる「子どもたち」の存在に目を向けてほしい、というメッセージなのだろうと、僕は受け取りました。



番組の最後に、僕は言葉にならない感情を覚えました。

何を思えばいいのか、何を言えばいいのか、何を行動したらいいのか、わからない感情。

僕たちはこういう感情を向き合う必要があるし、分かち合う責任を負っていると感じています。

この社会で何が起きているのか、僕たちはどう生きていくべきなのか、考え続けていくために。

映画「花束」の公開を心待ちにしています。


noteを読んでくださりありがとうございます。 歌を聴いてくださる皆様のおかげで、ヤマカワタカヒロは歌い続けることができています。 いつも本当にありがとうございます。