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教育方針を体現する園舎のつくりかた

昨年完成した北九州の幼稚園のインタビュー動画がyoutube上にアップされています。非常にユニークな、そしてクリエイティブな理事長の考え方が動画をご覧いただけるとお分かりになるかと思います。
そして教育的な思想は勿論の事、これから園舎設計をするにあたっての参考になる部分も多くあるかと思われます。

youtubeは前編・後編の2段構成になっております。


前編では

①門司こばと幼稚園の歴史や成り立ち
簡単に園のこれまでの歴史を振り返っていただいております。

②世間でこども園化が進む中 幼稚園であり続ける理由
門司こばと幼稚園さんは学校法人の幼稚園さんです。行政がこども園化を推し進め、また、保護者からも低年齢児の受け入れのご要望がある中で、幼稚園であり続ける意義をお話いただいております。

これからの時代を生きていく子どもたちに求められる力とは
教育に対しての理念やお考えをお話いただいております。

④外遊びへの考え方について
こちらの園では積極的に外遊びの時間を多く設けております。
設計段階でも屋内の遊び場は設けなくて良い、外との関連性が強い園にしたいとの要望がありました。その意図をお話いただいております。       

⑤外廊下がメインの園舎について
昔ながらの幼稚園は外廊下(屋内の廊下を設けず、外から直接教室に入る形の園舎)が多かったですが、昨今の教育施設は減ってきています。外部環境を直に受ける為、冬は寒く、夏は暑い、そして雨の吹き込み等も考えられます。しかし、実際には外廊下として良かったとのこと。その意図をお話いただいております。

⑥子どもの食について
身体を作る幼少期において食は重要な要素だと思われます。理事長も同様の考えを持っており、食に対しての想いをお話いただいております。

上記までが前編です。実際に聞き始めてもらえると、時間があっという間に過ぎてしまうくらい濃密な内容になっているかと思います。

続いて後編ですが、

⑦職員との関係性について
ここの幼稚園では職員と理事長のバランスが非常に良いように見受けられます。教育方針が職員まで浸透しているその理由をお話いただいております。

⑧設計者に伝えた発言の意図について
「細かい事は気にしないで良い。出来た空間をどう使うかを我々が考えればよい」理事長が設計中に仰っていた言葉です。そこに込められた意図をお話いただいております。

⑨変えたかったこと 守り続けたいこと
園舎設計を行う中で、上記を意識した点をお話いただいております。

⑩新園舎を通じて子どもたちにどう育ってほしいか
園舎が新しく生まれ変わった中で、子どもたちに向けた想いをお話いただいております。

⑪これから園舎設計をする方へアドバイス
園舎を作るというのは多くの時間とお金を費やします。その中で、昨年竣工した理事長から一言、今後のアドバイスをいただいております。

全部で11の項目に対してのインタビューを行ったわけですが、どれもが非常に今後園舎設計を行う方にとっては参考になるお話だったかと思われます。
また、市内で常に定員に達している人気の幼稚園である理由もインタビューを拝見いただけるとお分かりになりうかと思います。
どうぞ今後の参考にしていただければと思います。


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