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教職大学院での研究指導

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教職大学院で行っている研究指導の様子を紹介しながら、実践研究のあり方・進め方などの話を書きます。
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記事一覧

研究を進めるうえで教師が/アーティストが文献を読むということ

実践者(教師)当人が行う実践研究において、文献読解をどのように位置づけるか。 教職大学院…

「効果が統計的にも示された」の魔力

例えば、「植物育成ゲーム」というアプリが新たに開発されたとする。教育用途のシミュレーショ…

「いっぺんに全部書こうとしてしまう」問題

精力的に調べ物や取り組みを行って、いろんなことが新たに見えてくる面白さを知った院生が、そ…

「研究」がわからない

教職大学院では、(本学の場合は)「課題研究」が修了要件に組み込まれている。従来の修士課程…

おいしいラーメンをつくりたいならまずは自分がおいしいラーメンを食べるところから …

先日の記事では、教職大学院の演習(担当教員が複数入ったグループゼミ)で、「ツッコミどころ…

これまでの事例を「踏み台」にして、研究のあり方を考える

先週の教職大学院の演習(担当教員が複数入ったグループゼミ)での実践論文読み合わせ。 某大…

教職大学院での実践研究のテーマ設定をいかに行うか

教職大学院における研究指導にまつわる話。 …という学部時代の体験をもとに、あるM1の学生は、教職大学院での課題研究として、「講義型の授業」と「実験型の授業」の両方を自ら行い、その効果を比較するという実践研究の計画を立てた。 このように、自身の鮮烈な体験&問題意識をもとに研究を進めていこうとするのは、たしかに大事。研究の原動力になるし、今後の試行錯誤のうえでの根っこにもなる。 ただし、この体験から、「講義型の授業」と「実験型の授業」を対比する実践研究へと直結させるのは拙速で

研究を志す現職教員院生の分かれ道になるもの

現職院生が研究の世界に入っていこうとする際、狭く限定された題材を扱った研究に対して、「こ…