本塁打王

 メジャーリーグ、アメリカンリーグの全日程が終了し、大谷翔平選手がリーグトップの44本塁打で本塁打王のタイトルを獲得しました。松井秀喜でも成し得なかった、日本人初のメジャー本塁打王という偉業です。

 コレだけで十分凄いのですが、投手としても23試合に登板し10勝5敗、防御率3.14と十分な成績を残しています。さらにこの十分な成績が8月23日までのもので、打者としても9月4日以降は出場しておらず、出場は135試合、メジャーリーグは年間162試合で巣から、27試合も少ない状態での達成です。つまらない換算ですが、162試合出場していたらというところを計算してみると、44×162÷135=52.8本ですから、凄まじい成績です。

 しかしながら、ちょっと調べてみると、2位で39本塁打のガルシア選手も出場は148試合、3位で38本塁打だったロベルト選手も145試合出場と皆さん、162試合は出場しておりません。流石に、162試合すべて出るというのは野手でも厳しいのかもしれません。とは言え、大谷選手はその2人よりも出場試合数が少ないのですから、凄すぎます。と3位まで調べて満足していたのですが、4位がジャッジ選手だったので見てみると、108試合で37本塁打でした。こちらも凄まじいですね。37×163÷108=55.5と162試合で換算すると大谷を上回っています。ジャッジ選手も怪我で試合数を減らしていますが、もちろん怪我無く出場することも選手の実力ですから、大谷の本塁打王は揺らぐわけではありませんが、ジャッジ選手の凄さも良く分かる数字でした。諸族がヤンキースだけに、日本でいうジャイアンツみたいなもの、対戦する投手も各球団のエース級が多くなることでしょうから、それだけ本塁打のハードルも高くなっていることでしょう。

 ジャッジ選手ばかり持ち上げてしまいましたが、大谷選手は日本にいるときは22本塁打が最高というのも凄いです。残念ながら、日本から長距離打者としてメジャーに移籍した選手で、日本でのキャリアハイを超えた選手というのは皆無でしょう。何度も引き合いに出して申し訳ありませんが、松井秀喜でさえメジャーでは31本が最高です。移籍した時の年齢というのもあると思いますが、メジャーに移籍してさらに成績を伸ばすという選手も見たことがありません。いや、イチローは例外かな。

 今シーズンは怪我で途中欠場となりましたが、しっかりと怪我を直して頂いて、来シーズンも夢を観させて頂きたいなと思います。

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