応援演説でテロ
統一地方選挙後半戦の応援演説で和歌山を訪れていた岸田文雄首相が、自製のパイプ爆弾を投げつけられました。会場付近にいた方が、投げつけた容疑者を取り押さえて、威力業務妨害で逮捕となりました。ニュースの映像を見てみると、同じようなパイプ爆弾を手に持っていて、ライターのようなもので火をつけようとしているように見えました。逃げようという気もなさそうでしたが、よりによってどうして漁港などでやったのやら、屈強な漁師さんらしき方々に完膚なきまでに取り押さえられていました。爆弾から遠ざけようとしたのか、引きずられてうつぶせのまま取り押さえられ、顔だけ正面を向いている様というのはなんとも情けないもので、何がしたかったのやら本当に訳が分かりません。
警察の取り調べに対しては「弁護士が来てから話します」などとして黙秘を続けている一方、マスコミは良く調べてくるもので、「彼の住んでいた家は庭が荒れ放題だった」、「家庭内の環境についても少しすさんでいたところがあった」、「父親は株にハマってて、株がうまくいかないと腹いせをかぞくにぶつけてたんやないか」等等、家庭環境等が報道されるようになっています。こうした報道は、犯行に至る背景を知るというのは大切なことなのかもしれませんが、山上のような同情論に至ってしまうような気がして、あまりいい気持で見ることが出来ませんでした。
何回か繰り返し書いていますが、山上に差し入れや減刑署名するなんていうのはおかしいとしか思えません。その後の統一教会叩きも含めて理解に苦しむばかりですが、世間がそうした行為に至ってしまうのも、全ては報道の影響と言っても過言ではないと思います。犯人が黙秘するのも、その間に報道にどんどん取材を進めさせて、視聴者に様々な想像を掻き立てさせようなんて言う意図があるのではないかと思ってしまうくらいです。あるいは、山上は安倍元総理を狙ったとされる理由も、訳が分かりませんし、テロ行為を行う踏ん切りをつけている時点で、そうした行為を行うなんて言うことが頭に思い浮かばない人間には理解できない思考なのかもしれません。
山上容疑者の時も行っていると思いますが、ただのいかれた個人の犯行というだけで片付けないで、背後に組織的なものがないのかというところを徹底的に調べて欲しいものです。許されるなら、調べて、こういう過程を経て組織的なものではなかったなんていうところも報道してくれると良いのですが、そこまではできないのかな。とにかく、おかしな同情論、共感論が出てこないことを祈ります。
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