さすまたの使い方

 台東区の宝石店に3人の強盗が押し入りました。3人はお店前にバイクで乗り付け、フルフェイスのヘルメットに黒や紺の上着で店内に侵入。バールのようなものでショーケースを破壊し、商品を奪おうとしたそうですが、店内にいた店員がさすまたをもって抵抗され、何も取らずにオートバイを放置して逃走したそうです。

 銀座でも宝石店強盗がありましたが、どちらもやり方が雑ですね。周辺にいる方にスマートフォンで動画を撮られてしまうのですから情けない話です。銀座の強盗は、実行犯が皆10代と若く、指示していたとされるような輩は逃げおおせたと聞きましたが、今回も同じような感じなのかもしれません。

 「店員がさすまたをもって抵抗した」ということでしたが、映像を見たら想像したものと違いました。さすまたなんて使ったことはありませんし、触ったことさえありません。訓練のような映像で、人を遠巻きに抑え込むように使っているところしか見たことがありませんが、そのような感じで、店内に入ったところをさすまたで押さえつけられて入れなかったのか、でも、1人抑えても他に2人いますから、どうなのかななんて考えたら、店員さんのさすまたの使い方は全然違っていました。

 店員さんは、2m以上ありそうなさすまたで、抑えるのではなく、ブンブン豪快に振り回して攻撃していました。「えっ、こんな使い方?」と思ったのですが、犯人グループは速攻で逃げ出しました。別な店員さんらしき方が乗り付けたバイクを倒すと、さすまたでバイクをバンバン叩いておりましたが、「いやいや、バイクは悪くないので、、、」とちょっとバイクが可哀そうになりました。更に、さすまたを担いで3人を追いかけていくのですから、なんともたくましいです。

 宝石店なんていうところはあまり縁がありませんが、御徒町駅周辺はそうしたお店が沢山あります。こういう悪い輩も寄ってきてしまうのかもしれませんが、そうなると店側も、店員としてある程度腕に覚えがある方を雇うとか、自ら護身術を身に付けるなんていうことになってもおかしくないと思います。

 いずれにしても雑だなぁ。「ルパン三世」や「キャッツ・アイ」を観ていた世代としては、悪いことをするにしてももう少し何とかならないものかと思ってしまいました。

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