秋本真利議員が離党

 自民党の秋本真利衆議院議員が東京の風力発電会社側から多額の資金提供を受けていた疑いがあるとして、東京地検特捜部は収賄の疑いで秋本議員の事務所などの強制捜査に乗り出しました。これを受けて、秋本議員は外務大臣政務官を辞任し、自由民主党に離党届を提出、受理されました。秋本議員は、河野太郎議員が「私の大切な右腕でございます」というくらいですから優秀な方なのでしょうに、残念です。


 資金を提供したとされるのは東京千代田区に本社がある日本風力開発です。ちょっとこの会社を調べてみましたが、風力発電でこんなにやってるんだと驚かされました。社長である塚脇正幸氏が1999年に創業し、2003年には東証マザーズに上場しています。こちらも優秀な方で間違いありませんが、競走馬の馬主仲間として秋本議員と馬主組合を設立、その組合経由で資金が渡っていたようです。


 秋本議員は脱原発・再エネ推進に熱心な方で、国土交通政務官として、再エネ海域利用法の法案作成にも関わっています。当時の安倍総理や菅官房長官に直訴して国交省に政務官として行ったというのですから、凄いエネルギーです。しかしながら、そんなエネルギーもおかしな方向に行ってしまうのですね。


 簡単にまとめてしまうと、日本風力開発は政府が導入に力を入れている洋上風力発電への参入を目指していたものの、3年前から実施された入札で落札することが出来ず、秋本議員が便宜を図ったという感じです。国会質疑で「過度な、必要でもない規制をかけて、そこには一律でさせませんというのでは、やはりこれは間違った意味での国益を損ねます」、「今、公示している2回目の公募から評価の仕方というのをちょっと見直して頂きたいというのが私の中での結論でございます」と発言し、その後、プロジェクトの公募は一旦停止、入札基準が変更されました。


 金額は3000万円とも6000万円とも言われていますが、風力発電ってそんなに儲かるものなのでしょうか。設備投資だけでなく、メンテンナンス費用も洋上というだけで莫大になると思うのですが、この辺りは補助金がどれくらい出るのかを詳らかにしておく必要があるでしょう。勝手に補助金が相当額出ていると想像すると、コレ、相当悪質だと思います。離党だけで済ませてはいけませんね。

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