節電要請
7月1日より、政府の節電要請期間となりました。期間は9月末までの3ヶ月間。全国の家庭や企業に生活や経済活動に支障のない範囲での節電要求を呼びかけるとのことです。全国規模での要請は7年振りだそうですが、九州電力と中国電力については、原発が稼働しているので、電力供給に問題はないという話も聞こえてきます。関西電力も大飯原発4号機の再稼働を行い、供給予備率を改善するとのことでした。
まだまだ、原発について語れるほど勉強できてはいないのですが、3.11みたいなことが起きてしまえば、原発に対してのアレルギーが出ても仕方がないように思います。個人的には核廃棄物が処分できずに置き場に溜まっていくというのはどうなのかと思うのですが、それをきちんと処理する技術というのももちろん研究されているのでしょう。でも、現時点で確立されていないのに、廃棄物ばかりがどんどん溜まっていくというのも良いこととは思えません。
一方で、これだけ暑くなり、連日熱中症の被害が報道されている中で、節電要請なんて言うのもどうなのかと思います。経産大臣が「一つの部屋に集まってテレビを観てください」と言ったり、官房長官が「冷蔵庫に食品を詰め込みすぎず、設定を強から中に下げて頂きたい」なんて言ったり、いや、こうした細かい行為の集積が大事だとも思うのですが、そんなセコイことをお願いする前に、やることがあるだろうと思います。節電ポイント還元なんていうのも実施されるそうですが、1KWh(キロワットアワー)あたり5円のポイントが付与されるとのことですが、この1KWの節電というのは一時間に1KW節電するという解釈でよさそうです。この節電というのも少し調べてみましたが、基準が良く分かりません。消費電力をざっと調べると、10畳用のエアコンで夏の日中に28度設定で使用して最初の一時間は0.54KWh、そこから一時間ごとに徐々に下がって0.31KWh、0.25KWh、0.16KWhとなりますから、4時間使って漸く1.26KWhとなります。例えば基準が昨年夏の消費電力であったとしたら、もともと28℃設定で使っていた人は4時間エアコンを切っても1.26KWhでポイント還元6.3円です。うーん、どうなんでしょう。このポイント制度のためにアプリ等もつくられるようですが、その開発費用にいくらかかることやら、ポイント付与額で追いつかないくらい支払うような感じでは困ってしまいます。
しかし、なんだかんだで参院選終わったら、原発再稼働なんて話になってしまうのかもしれません。そういうことなら後1週間ちょっとの我慢、いや特に我慢もしておりませんが、一国の大臣がせこい話を発信するくらいなら、既にある施設をしっかりと利用して欲しいものです。
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