佐々岡監督が退任

 少し前の話題になりますが、佐々岡監督が退任を発表しました。高津監督の胴上げをみて、翌日球団に意思を伝えたということです。2020年に就任して、5位、4位、5位の成績ですから致し方ないところでしょう。3連覇後の再整備期間のところへコロナ禍でしたから、不遇な状況の中で重責を務めて頂きました。

 3連覇の頃は2軍投手コーチとして支えてくれましたが、2019年に一軍投手コーチ、2020年から監督で現在の成績ですから、首脳陣としては成績に恵まれているとは言えませんね。といっても、2軍投手コーチは2014年から務めていますから、3連覇の礎を築いてくれたともいえるでしょう。

 現役時代、先発にリリーフにと獅子奮迅の活躍をしてくれました。今思えば、投手王国と言われたカープの最後の年が1991年だったように思えます。その後は野手が育って凄まじい打線を築いてくれましたが、その分、投手が揃わず、そうしたところが佐々岡投手があちこち配置転換された原因だったのかもしれません。そうした中で、大きなケガもなく18年の現役生活を全うしてくれました。

 自分が年を経ることで、現役時代をよく知る選手が監督になる、しかも監督の方が年下なんていう年代になってしまいましたが、昨今はSNS等でたくさん情報が取れる分、監督や選手に対する批判的な意見も多く目にするようになってしまいました。特に監督なんて言うのはチームのトップですから、チーム成績には一番の責任がありますし、采配の意図なんて言うのはすべて理解できるものではありませんから、批判されやすいのでしょうね。呑み屋で野球中継を見ながら監督の悪口を言っていたようなものが、インターネットに乗るようになってしまって、現役時代、一生懸命応援していた選手が監督なるなんて言う非常に楽しみな出来事に、「叩かれちゃうんだろうなぁ」という不安も共存してしまいます。

 今シーズンの最終試合、終了後のセレモニーで佐々岡監督が挨拶しましたが、「一カープファンとしてチームを応援していきます。」という言葉はうれしかったです。セレモニーも終わっていったん下がった佐々岡監督でしたが、野間選手らに再度球場入りし皆がマウンドへ集まりました。胴上げかと思って見ていたら、まさかのそこで中継終了です。監督も涙していましたし、なんとも無粋な中継でしたが、あとからYoutubeで確認すると記念撮影して、全員と握手して終了でした。胴上げはやっぱり優勝してこそなのでしょう。

 ちょっと、書くのが遅くなっている間に来季の監督が新井さんであることが決定していました。いろいろ思うところはありますが、それは改めて記すとして、佐々岡監督、3年間お疲れさまでした。

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