更迭

 日本維新の会の梅村みずほ参議院議員が参院法務委員会で、名古屋の入管施設で亡くなったウィシュマさんが「ハンガーストライキで亡くなったかもしれない」と繰り返し主張しました。日本維新の会はこの発言を問題視して謝罪、梅村議員を法務委員会から更迭しました。梅村議員の委員会の発言をYouTubeで見ることができましたが、梅村議員は「詐病」なんていう言葉も使っていましたので、こっちの方が問題になりそうな気もします。しかし、大きくまとめると梅村議員の発言の主旨は、「ウィシュマさんを支援していた国内の支援者を調べるべき」というものでした。ウィシュマさんのご遺族は「何があったかを知りたい」と言っていますから、こうしたところもよく調べるべきでしょう。「憶測でものを言うな!」と結構なヤジが飛んでいましたが、梅村議員は負けじと反論していました。ちょっと感情が入りすぎて、自らが宗教二世であるとか、あまり関係ないことにも言及していましたが、主旨は伝わってきました。

 ウィシュマさんの報道を初めて耳にしてからもう2年になります。亡くなられたことは大変痛ましいことではありますが、最初に報道を聞いた時に、「そもそも日本にいていい人なのか?」という疑問がありました。体調が悪いのであれば国籍のある国に帰国して、然るべき治療を受けるべきでしょう。ここでややこしいのが入管法です。かなり中途半端な状態のようで、入国資格を得られないと難民申請をして、これを何度も繰り返すことが可能なのだそうです。そして、その間、入館施設にいて体調不良となると自ら治療できるところを探す、仮放免として入国できてしまいます。そんな状態ですので、仮放免を得るために拒食という行為に出る方がいて、それによって仮放免となり、行方がわからない方が60以上いるそうです。今回の入管法改正は、こうした中途半端な状態を解消しようというもので、在留資格のない方は速やかに強制退去になると聞いています。こうしたことも報道を聞いているだけでは全然伝わってきませんから、現状は自分で調べるしかないのでしょうね。幸いインターネットがありYouTube等で生の情報を頂けますから、ありがたいことです。

 こんな感じなのに、更迭して党として謝罪してしまうのはどうなんでしょう。丸山穂高元議員の時も維新の対応はどうなんだろうと思いましたが、なにやら色々と残念です。

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