酒日誌 139

2021.12.10
 妻が会社の呑み会で遅くなるとのことで、私は1人で夕飯を食べて帰ることにしました。お酒は控えておこうかと思いましたが、目当てお店がやっていなくて結局吉祥寺で降りて「ささの葉」へ。高田渡が行っていたというお店です。ハモニカ横丁の中を少し探して見つけましたが、入り口らしきところにストーブが置いてあったので入りづらく、反対側から入れるかと、回ってみましたが、反対側はありません。お店が突き当りだったのです。仕方がないので、ストーブのところから入ってみるとカウンターの奥が空いていました。しかし、カウンターに座って、後ろの壁に寄りかかれるくらいのスペースしかなく、私が入るために手前に座っていたお二人に立ち上がってもらいました。

 瓶ビールを頼むと「常温?冷たいの?」と聞かれました。この時期ですからキンキンに冷えている必要もないのですが、それでも「冷たいのください」と言ってしまいました。常温で吞んでみてもよかったかな。おつまみは冷蔵ケースの中に刺身の盛り合わせが入っていました。醤油は九州の甘口と普通のものが置いてあり、甘口の醤油で頂いてみました。


 刺身は赤貝、ヒラメ、脳天とのことでしたが、脳天は初耳です。まぐろの頭の部分を脳天というらしく、脂がしっかりと乗っていてとても美味しかったです。ヒラメと聞いた気がしましたが、切り身がやたらとデカいので違ったかもしれません。ビールも進んでしまって2本頂きました。そうこうしている間に、もう一方、女性が入店、私と同様に狭いカウンターを通って、「牛すじ」とオーダーしていました。メニューらしいメニューは無いようで、たんざくに手書きで書かれたものが張ってあるくらいなのですが、それ以外のものもあるようでした。

 その女性が司牡丹を注文した時に、マスターが「日本酒は開けたてが一番美味いから、色々種類を置かない」と説明してくれました。司牡丹の一升瓶が当日4本目とのことでした。そんな話を聴いたので、私も司牡丹をお願いし、あとたんざくに書いてあった小籠包を頼みました。


 司牡丹は高知のお酒ですが、太平洋側のお酒は太平洋の魚が合うし、日本海側のお酒は日本海の魚が合うと説明してくれました。考えたことありませんでしたが、司牡丹しか置いていないので、太平洋側の魚を取り寄せているのでしょうね。


 そうこうしているうちにマスターも呑み始めてしまいました。お好きらしいのですが「酒飲みが店をやっても上手くいかないって言いますよね?」なんて意地悪な質問をしてみたら「酒を呑まなければ、つまみの味がわからない」と言われました。確かに仰る通りです。1人でお邪魔しましたが、楽しく美味しく呑ませて頂きました。

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