広島アスリートマガジン9月号


 「広島アスリートマガジン9月号」を読みました。表紙は坂倉将吾捕手。今シーズンはしっかり「捕手」と書くことが出来ます。「Vへ加速!シン・逆転のカープ」というタイトルですが、まずは坂倉捕手のインタビューからです。「捕手の期間が空いていたということで、本当に自分の中では、ゼロからまたしっかりつくっていかなければいけないという思いでした。」とありました。昨シーズンは三塁手、時々一塁手もしくは捕手なんて言う起用の中で、打率.288、本塁打16、打点68と中軸打者としても活躍してくれました。一塁手でショートバウンドの送球を大開脚で好捕したシーンが印象に残っており、「器用だなぁ」と感心させられました。しかしながら、捕手やっているときの方が打撃成績が良いなんて言うデータもある中で、捕手専念がもったいないような、それがいいようななんとも難しいところと考えておりましたが、ゼロからつくりなおしてくれたのですね。今シーズンは打率.262、本塁打11本、打点39と期待とは裏腹な成績で、本人も納得いっていないと思いますが、捕手としてチームに貢献しているからこその現在の順位なのでしょう。

 三連覇に貢献してくれた安部友裕氏による「逆転のカープ」と言われた当時のチームと、現在のチームを比較・分析した記事がありました。そのなかで「戦術理解度が上がってきている」とありました。首脳陣と選手それぞれが「カープの野球」という共通認識の下で、試合に臨めているからこそ、チーム全体で実践できているとありました。これは会社、いや組織全般に言えることでしょうね。この辺りは新井監督の真骨頂というか、強いところなのかもしれません。

 育成ドラフト1位の名原典彦外野手のインタビューもありました。俊足強肩の外野手ですが、高校時代は50m7.3秒と私より遅いくらいだったのですが、大学で走るトレーニングをしたら5.9秒まで走れるようになったとのことでした。ポテンシャルが高そうなので、プロでしっかりトレーニングを積んでくれればどんどん成長してくれるかもしれません。支配下登録されるのが楽しみです。

 ドラフト7位の久保修(しゅう)外野手は、大学時代、かつてカープでもコーチを務めた伊勢孝夫氏に指導を受けていたそうです。伊勢氏曰く「足と肩は、すぐ使える選手」とのこと。先ほどの、名原外野手や大盛外野手、野間外野手とも被りますね。カープはこのタイプの選手を多くとるイメージですが、バッティングは後からでもなんとかなるという考えなのかもしれません。

 読んでいた時期は、ちょっと阪神が強すぎて、こうした若い選手の記事に目が行ってしまいましたが、ここへきてまた調子を上げています。11月頭の連休で広島に行く用事が出来ると嬉しいです。

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