歌うのは疲れる

 水戸市民会館グロービスホールで開催された山崎まさよしのライブ、ツアー「YAMAZAKI ASAYOSHI “ONE KNIGHT STAND TOUR 2023」の2公演目だったそうですが、結果として公式ホームページで謝罪広告を掲載し、「当初予定してた内容と異なる公演となりましたため、ご希望のお客様におかれましては、チケット払い戻しの対応をさせていただきます。」という事態となりました。

 この件について、参加した方のXのポストを観てみると「今日はあんまり歌いたくない」、「喋る回にしたい」なんてことを言っており、1曲ごとに中身のないような話を10~15分して、歌ったのは8曲だけだということでした。今まで散々ライブにお邪魔してきましたが、流石に8曲で終わったことはありませんでした。報道を聴いた時はメンタルやられちゃったのかと心配になりましたが、「今日はあんまり歌いたくない」と直接的には言わないものの、ちょっとネガティブなトークは毎度のことのような気もします。中身のないような話というのも、まあ、毎度のことと言えばそんな感じで、またそんなところが面白かったりもしたのですが、今回は流石にそうした雰囲気ではなかったのでしょう。泣き出す観客や、「払い戻ししろ」とブチ切れる方もいたそうです。

 何度もライブに行っている方のnoteが説得力ありそうだったので読んでみると「気に入らないならチケット代返金しますよ」なんていう、開き直りとも思える発言もしていたそうです。うーん、これはちょっと尋常ではないですね。演奏もちょっと締まりがなかったとか。「ONE NIGHT STAND TOUR」ですから、演者は山崎まさよし1人。私もみせてもらったことがありますが、彼の弾き語りは特にアップテンポの曲のリズム感がキレッキレでとても心地よい、もちろんスローテンポも良い感じなのですが、そのあたりの締まりがないとがっかりでしょうね。そして、やっぱり長年のファンとして「大丈夫?」という気持ちが先に来たそうです。

 このライブ、行ってみようかとも思っていたのですがちょっとスケジュールが合わず、もし見ていたとしたら、たくさん観てる中のこうした事象も貴重と思えたかもしれません。でも、長年のファンで今回初めてライブに行くなんて言う方もいらっしゃるでしょうし、やっぱり彼のキレッキレの演奏を楽しみにしていた方ばかりでしょうから、残念極まりないでしょうね。そもそも、演者本人が一番楽しそうに歌って、弾いているところが魅力なのに、「歌うのは疲れる」なんてことを言われたら、聴衆は戸惑うことでしょう。

 とにかく心配です。今のところツアーは継続されるようですが、場合によっては休養などされて、また新たに演奏を楽しんでいるところを見せて頂きたいです。

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