VC時代

新卒でVCに入ったのは1999年4月、転職をしたのは2003年11月なので5年半お世話になりました。
当時の副社長に、可愛がってもらって、未だに一緒にお仕事やプライベートをご一緒させていただいてます。
ベンチャーキャピタルは特殊な業界です。仕事としては、ファンドのためのお金集め、ベンチャー企業の発掘、投資後のハンズオンと3種類ありますが、主に若手は、発掘からのスタートです。ここで営業力が身に着けられます。銀行業も同じかもしれませんが、人気がある、魅力がある会社はオファーが殺到しており、選んでもらうことが必要です。特にお金に色が無いとよく言われますが、人間力も身につけなければなりません。
また、ベンチャー企業の社長も忙しいので、面談の時間は有意義なものとしなければならず、特に若手で知識や経験が乏しい中で、1時間の時間をどう有意義に過ごすかがとても重要です。
僕は業界リサーチや他社状況、財務経理まわりの解説などをやりました。ベンチャー社長は特に財務経理が苦手な人が多く、同業での上場企業の決算書の解説などをしてました。ここが転職でCFOを行うときに役立ってきます。
少し経験が付いてくると、人脈もできてくるので、営業紹介や人材紹介ができるようになってきます。これもほぼほぼ個人技です。そして、いよいよIPOやM&Aでの投資回収フェイズを迎えると、証券会社や監査法人などの紹介や質問事項への回答作成などのサポートなどが入ってくるので、さらに経験値を積むことができるようになります。ここまでくるのに最低3年はかかるでしょう。何事も一朝一夕ではいきません。
最初は営業に力を入れているので、いろんなコンフリクトも起きました。当時は大企業からのスピンオフやカーブアウトも始まってきたので、大手企業にDMを作っておくってました。経営企画部宛て。僕の居たVCは大和証券の子会社だったので、当時NECや住友電工などにDMを勝手に子会社の若造が送っていたので、大和証券本体から、怒られたことがあります。止めたせんでしたが(笑)。
それで、NECと住友電工の経営企画とご縁が出来て、社内ベンチャーに2社投資をさせていただきました。
特にNECとの想い出は、当時の専務が担当してましたので、NEC最上階に特別にお客様だけが入れる接待用のレストランがあり、そこと役員室しか通じてないエレベーターに乗り、当時のVCの社長と食事に招かれたのが思い出です。
VC時代の思い出話はこのあたりで、次回は2003年11月に入社したネットエイジとの出会いとIPOまでの3年弱のお話をしたいと思います。

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