志の継続と思い切った転換を。参院選2022を振り返って。
与党の大勝という結末
昨日、参議院議員選挙が執行され、結果をみれば、与党の大勝でありました。
私の応援していた日本維新の会(東京選挙区)えびさわ由紀さんの当選はなりませんでした。
町田においては、6番手となる17,474人もの方から投票いただきました。
圧倒的な知名度を誇る山本太郎さんや、現職で組織基盤も強い山添拓さんに肉薄し、元アイドルのいくいな晃子さんを超えることができたのは、現状を良しとせず、地域が主体の改革への期待があったものと思います。
様々なお願いをさせていただきましたが、期待に応えることができず、申し訳ありませんでした。お力を貸していただき、本当にありがとうございました❗️
なお、活動をご一緒させていただいた石井みつこさん、猪瀬直樹さん、松沢しげふみさんは当選されました。6年間、日本の改革を進めていただきますよう、よろしくお願いします！
組織団体に有利な制度上の特徴
そもそもの話をすると、参議院議員選挙は、全国比例の当選者を見れば分かる通り、組織団体の集票力がそのまま選挙結果に結びつく構造となっています。
読売新聞の記事では、各党を支援する組織団体がはっきり書かれています。維新は著名人で集票とタイトルがふられていますが、記事にある松野明美さんや中条きよしさんですら5万票程度しか出ておらず、著名人での集票というのは自民党の方がよっぽど成功していますね苦笑。
上の画像を見ても分かると思いますが、自民党はもとより、立憲には公務員系の労働組合、国民には民間の労働組合の代表者が上位に顔を並べ、これらの組織団体の要望を聞き入れることで選挙区の候補者への集票に繋げるバーターの関係が成立しています。
投票所に行けば分かると思いますが、あれだけ候補者がいる中で個人名を書けるのはよっぽど知名度があるか、なんらかの通達があるか、と考えた方がいいのです。ちなみに、自治体ごとに開票結果をみると、どの業界が幅を利かせているのかよくわかります。。
そのような特性があることから、組織団体の支援を受けていない候補者にとっては非常に難しい選挙となるわけですが、例えば東京においては、れいわの山本太郎さん、日本維新の会えびさわ由紀さん、無所属の乙武ひろたださんのつば迫り合いは、ある意味では無党派の都民の意思を代弁したものであったと私は捉えています。
それにしても知名度と組織の壁は厚かったわけですが…
改革勢力の大同団結の旗頭に
こうした背景の上で、今後考えるべきことは、改革勢力の大同団結の必要性です。これまで、「保守対リベラル」というイデオロギーによる選挙協力と対立が見られましたが、今後は「継続対改革」「補助金対規制緩和」「地方自治対国」といった対立軸で力を結集していく必要があると思っています。
例えば、東京でいえば、(私が改革勢力だと思っている)維新と乙武さんとファーストの会が手を取りあえば110万票を超える大勢力になります。これができてはじめて自民党はじめとする老舗の政党と張り合えるわけです。
もちろん、いくつかの政党をひとまとめにしていくことは難しいでしょうが、予備選挙と政策協定によって候補者の一本化を目指すようなことも模索すべきだと考えるところです。
それを繰り返す中で、本当の意味で結集できる大きな政治テーマ、例えば大阪でいうところの都構想のようなものを見出していくことが出来るのではないかと思うのです。
※選挙特番で放映された映像で、まさにこのテーマ設定の大切さをコメントしているシーンがあったので、どうぞご覧ください。
8分20秒頃から町田市長選挙のシーン。
つじもとさんのコメントはだいぶズレているとは思いますが。
今回、東京都の比例票をみると維新は87万票で自民に次ぐ第２位です。維新がリーダーシップを発揮して、改革勢力の結集へと向かう役割を与えられたものと思っています。違いを乗り越える懐の深さをもって、日本の危機に立ち向かっていかねばならぬと気持ちを新たにしています。
志の継続を
もう一つ、今回の参院選で感じたことがあります。
それは志ひとつでチャレンジした方々には、決して諦めずに、これからも政治の道を歩いてほしいということです。
冒頭にも書いた通り、組織団体の支援がなく勝つことは難しい選挙にあって、日本維新の会えびさわ由紀さんはもとより、無所属で立候補した乙武ひろたださんや、政治におけるジェンダーギャップの是正へと自民党から全国比例で挑戦した4人の女性候補者など、その志には私も共感しましたし、今後の政界に必要な方々だと心から思います。ただし、繰り返しになりますが、参議院議員選挙は、選挙制度の構造上、勝つことが難しい選挙だった、ただそれだけのことなんだと思います。
志そのままに、次の舞台が用意され、再度チャレンジされることを願ってやみません！
心からの感謝とリスペクトを
最後に、今回の選挙では、安倍元総理が凶弾に倒れるといういまだに信じられないこともあり、候補者や支援者の方々には心身とも大きな負担と不安が生じたと思います。本当にお疲れ様でした。
皆さんのおかげで、最後には投票率もぐぐっと上がり、少しずつでも政治の大切さ、民主主義の尊さを考え直す方々が増えていく結果になったと思います。
全ての候補者に、最大限の感謝と心からの敬意をお送りします。
誠に、ありがとうございました！
さて、私自身も町田市長選挙から四か月間、この参院選を一区切りと考えて、心身にムチを打って頑張ってきました。明日から数日間ですが、一人旅に出かけます。自然の中で、これからの人生をじっくり見つめ直す機会にしたいと思います。帰ってきたら、また仲良くしてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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