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男性の私が国際女性デーに思うこと

こんにちは、おくざわ高広です。

さて、今日3/8は国際女性デーだということをご存知ですか?

「ジェンダー平等と女性のエンパワーメント」を推進するHAPPY WOMAN®︎によると、
国際女性デーとは…

1904年、ニューヨークで婦人参政権を求めたデモが起源となり、国連によって1975年に3月8日を「国際女性デー(International Women’s Day)」として制定されました。「国際女性デー」は、すばらしい役割を担ってきた女性たちによってもたらされた勇気と決断を称える日です。
イタリアの「ミモザの日」は有名で、「FESTA DELLA DONNA(フェスタ・デラ・ドンナ=女性の日)」とされ、女性に感謝を込めて、母親や妻、友人、会社の同僚などに愛や幸福の象徴でもあるミモザが贈られています。

一般社団法人HAPPY WOMAN

ということで、元々は婦人参政権の獲得という不平等な社会(政治システム)を変える運動が起源となり、今では、自分らしく生きる女性へのエンパワメント(勇気づけたり、力づけたりすること)や感謝を込めた行動を起こす一日になっています。

なるほど。たった100年前には、制度上も男性が女性よりも優位に置かれていたわけで、男性の既得権とも言える参政権を打破するには相当なエネルギーが必要だったことは想像にかたくありません。
そのような時代に思いを馳せると、先人の努力には頭が下がるばかりです。

では、制度上は(一見すると)多くのことが平等になりつつある現代社会においては、女性に対して感謝のミモザを贈るだけでジェンダー平等を実現できるのかと言えば、そうではありません。

例えば、
国会議員に占める女性の割合は10%以下
学校における女性管理職の割合は20%程度

といった数字が指し示すのは、まだまだ日本の社会は女性にとって困難があることの証左です。

あるいは、食事に出かけた時に
デザートを頼むと女性のテーブルに運ばれること
店員さんは(99%)男性の前に会計を置かれること

は男性は(女性は)こうあるべきというバイアス(かたむき、思い込み)に他なりません。

いや、制度の上でも、
選択的夫婦別姓制度が認められない
都立高校入試で男女別に定員があり、合格点に差がある

といったことを考えると、日本の制度は慣習や価値観と深く結びついて、変えられないこともたくさんあるのではないかと感じます。

ジェンダー平等実現のカギは、男性がベクトルを自分に向けることであるというブログを書いたのはちょうど一年前。森喜朗さんの発言に日本の抱える課題が集約されていることを感じたときでした。

この一年で、社会全体の流れは変わりつつありますが、政治は果たして変わることができたのか、悩ましいところです。

また、私はこの半年間女性特有の健康課題を解決するフェムテック企業で働いていました。

たしかに、生理や出産、更年期など女性特有の健康課題があることや、男性と比較して体力面で弱い部分があることは否定しません。
これまでの社会では、こうした女性特有の人生のハードル(喜びでもあると捉えられる)を回避するために、女性の選択肢を制限し、男性の負荷を高めてきたのだと思います。

しかし、これからの社会では違います。
政治の世界では、男性の権威主義的な考えよりも、女性の生活者目線の気づきが社会を変えるきっかけになっています。
フェムテックはじめ、女性特有の健康課題をクリアするサービスやテクノロジーが生まれています。
男性の中にも家事や育児を大切にしたいと考えて、仕事に縛られない生き方を模索している人が増えています。

国際女性デーと聞いて、女性の権利獲得(男性の権利喪失)と感じた人がいたら、それこそが最も変えるべきものの一つです。

働き方やライフスタイルが変化し、テクノロジーが発展していく現代社会にあって、
男性も女性も、LGBTQの方々も、誰もが自分らしく生きていくことができる社会をつくることは、
誰かの権利を奪うことではなく、みんながハッピーになるための挑戦

であると価値観を転換することが最も大切なことだと思うのです。

そんな考えを持つ私ですが、国際女性デーにミモザを贈ったことはありません。

いつも私がしているのは、男性の私が普段は無意識に無自覚に履いているゲタを意識することです。

これまで、実は、女性の政治家をサポートする活動もしてきましたが、選挙において朝から晩まで活動できる私に対して、女性の場合には、子育てとの両立から満足に活動できない場面が多いことも無視できない事実です。
制度上平等だとしても、同じ土俵で戦っているわけではなく、男性である私が選挙という場面においては恵まれた存在であるわけです。

こんなちょっとした気付きから、ジェンダー平等というものはスタートするのだと思います。

世界的には大きく遅れをとる日本のジェンダーギャップ。これまでの価値観や慣習にとらわれず、よりハッピーな選択をしていける日本になることを願っています。


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