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恋とはどんなものかしら『マチネの終わりに』

人形を作り、それをつかった写真作品を作っているサイトウタカヒコです。今年30歳になりました。
(Portfolio Website:http://saitotakahiko.strikingly.com

毎日新聞・note上で連載している平野啓一郎さんの新作小説『マチネの終わりに』との連動企画に参加しています。先日、平野啓一郎さんと俳優の別所哲也さんによる『マチネの終わりに』のテーマである40代に焦点をあて仕事、恋、家庭、人生について語るという対談イベントが行われたので行ってきました。

イベントでは第3章の副題にもなっている「ヴェニスに死す」と作者のトーマス・マンに触れ、彼自身が主人公アイゼンバッハやまた『マチネ〜』の蒔野にも近しいものがあるという話からはじまり、お互いの20代はじめのデビューから30代、そして40代への意識の変わり方、と思いきやそれぞれのお子さんの幼稚園でのおもしろおかしい小説のイメージとはちがうエピソードもでたりとあっという間の2時間でした。

印象に残ったのは別所さんと平野さんのお二人はやや年代が離れているのですが、40代を越えた時にお互いに気持ち的な「広がり」を持つことと、そして様々な上昇志向から「自分と向き合う」ことへ変化してきた。という共通の感想を持っていることでした。

その時に自分としては10年後、、40歳への〝背中″のようなものをすこし見た気がしました。今の僕からすれば、二人の背中はずいぶん高くて大きな背中ですが…。

…イベント終了後はメインのお二人と主催者の皆さんの打ち上げに参加させていただき、イベントとはまた違った濃密な時間を過ごしました。もうすこしで24時になるころ、打ち上げも終わり別所さんは凛凛しくタクシーへ、平野さんは少し歩いて…と颯爽と去っていきました。
僕は「今日はありがとうございました」と言いつつ、おじぎしてお別れしました…。

……………「もっと、恋バナを聞かせてよっ‼」と、すこーし思いつつ…。※お二人共に結婚してらっしゃいます。

こんなことを書いて、いよいよ怒られるんではと思いつつ、恋愛にまつわる旧作と共にお別れです。

「『恋のくるしみほど楽しいものはない』というドゥッチョ」2013

王様の持っている紙袋は「カ」ではじまるブランドと「シ」ではじまるブランドですね。よろしければ当ててみてくださいませ。

#マチネの終わりに


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