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十勝でwwoofした話 その2 食べ物のエネルギー

前回の続編で、十勝のとある農場でファームステイした時の話です。

前回の記事はこちら↓

https://note.com/preview/n0cca6a1d7a61?prev_access_key=bef4b790d3e2e79cfc1d814bee1cef24

その農場には、wwooferや研修生他、たくさんの人が訪れました。
僕はその農場に10日程しか滞在しませんでしたが、その間にも続々と人が訪れる不思議な農場で、ある日、シュタイナー学校の先生達がバイオダイナミック農法の研修に一泊二日で訪れました。

その晩はパーティーで、畑で取れた野菜や、先生たちが持ち寄った食材でバーベキューをしたのですが、その晩は今でも忘れられない経験になりました。

流しそうめん
農場で取れた新鮮野菜のサラダ
ズッキーニなど夏野菜の素揚げ
そしてバーベキュー

子供も入れれば総勢15名程だったので、ちょっとした夏祭り状態。


そんな中、ふと

あれはNo goodだ。」

と農場の旦那さん(アメリカ人)が僕にささやきます。

指差す先には、アルミホイルに包まれて焼かれるサンマの姿。

僕「Why?」

旦那さん「アルミホイルは食べ物のエネルギーを無くしてしまう。だからあの焼き方はNo goodだ。」

またもや僕の頭の中は「???」で埋め尽くされる。

そして後日、奥さんにそのサンマのアルミホイル焼きのことについて聞いてみると、
そうね。私たちは、そういう目に見えないエネルギーを大切にしてるの。」
みたいなことを言う訳ですよ

この間の天体エネルギーと言い、この食べ物のエネルギーと言い、僕の概念と違った概念を持っている2人。
「このエネルギー信仰のような考えはなんだ!??」
と思う自分と、なんだか腑に落ちている自分。
2人の自分が居ました。

「若干怪しい…」

「でも、この農場の野菜はとてつもなく美味しいし、みずみずしい。そしてなんだかこの農場に来てから体の調子が良い気がする…」


確かに、その農場に滞在していた間の食事は、ビックリするほど美味しいトマトや、放牧酪農牛のミルク、チーズ、肉に出会ったりして、今まで自分が食べてきたものは何だったのかと思うほどに、毎日食卓で感動していました。


科学的な数字で、表せない領域。


科学は全ての謎を解き明かすと信じていた、理屈っぽい少年は、そんな数値で表せない美味しさに出会いました。


自分でも驚きですが、現在はそんな数値で表せない美味しさを求めて、田畑に向かっています。

なんだ!その考えは!」っていう考え方が、数年後はもはや常識になっている訳ですから、不思議ですよね。

アウェイな環境に飛び込むと、自分の全く知らなかった概念や考え方に触れられるので、けっこう僕は、どんなところにでも突撃するのが好きだったりします。

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今日も読んでくれてありがとうございます。

wwoofで体験したこと、触れた思想などは、間違いなく今の自分の核の一部になっていて、ただのお遊びファームステイではなかったことが何年も経った今、分かってきました。
なんだかホッとしています。経験して本当に良かった。

日本では、仕事に就いてない人間をニートと呼び、さげすむ様な空気感があります。

僕が過ごした2年のニート期間では、
・バイクとリュックで上京して
・地球一周の旅を目指して資金調達&ボランティアスタッフとして全クリして
・105日かけて南半球を一周して
・3ヶ月憧れの北海道で住み込みバイトして
・3ヶ所の農園にファームステイして
・66日かけて東南アジア4ヶ国をバックパック旅して
と、濃厚な2年間を過ごしました。

周りから見たら、ただのニートだったのかもしれませんが、その時間は、
何となく就職して働いた時間より、ずっと
有意義でキラキラした時間に思えています。

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