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AUMA News 2021/2/10

(出典元: AUMA)

メッセ・ミュンヘン: ビジネスの低迷にもかかわらず自信

2021年2月9日にメッセ・ミュンヘンが発表したところによると、2020年度、メッセ・ミュンヘンはコロナの影響で実に20以上のイベントを中止しなければならなかった。メッセ・ミュンヘンの2020年の出展者総数は、全世界で約23,000社であった。ドイツだけを見ると、予定されていた15件のメッセ・ミュンヘン主催イベントのうちフィジカル開催ができたのは6件に過ぎず、出展者数は7,056社、来場者数は288,023人であった。フィジカルで開催できた海外の主催イベントに関しては、10,747の出展者と約50万人の来場者が参加した。

メッセ・ミュンヘンの予想売上高は9,400万ユーロで、計画の3億200万ユーロを70%下回り、連結売上高は1億6,500万ユーロである(2019年: 4億7,400万ユーロ)。この売上高の損失は、地域経済に劇的な影響を及ぼす。なぜなら、メッセ・ミュンヘンの売上高1ユーロ毎に、ドイツ国内で10ユーロの購買力を生み出しているからだ。バイエルン州では、購買力が推定19億ユーロ崩壊し、16,000人の雇用が影響を受け、その結果、税収が推定1億7,900万ユーロ減少する可能性がある。

劇的な売上の落ち込みに対処するため、メッセ・ミュンヘンは900の具体策を盛り込んだ効率化プログラムを立ち上げた。これにより、物件費の30%削減を達成した。売上の損失が続いている状況のため、今度は人件費も削減する必要がある。予定されている約170人の雇用削減に対し、社会的に受け入れられる解決策について現在労使協議会と交渉がなされている。

メッセ・ミュンヘンは、ビジネスモデルを早急に一層発展させるつもりだ。この数年間、すでにメッセ・ミュンヘンは計画的にデジタル化を進めてきた。そのため、2020年に多くの見本市が中止された状況にあっても、ISPO ReStart.Days、Analytica virtual、IFAT Impactといった14のデジタルイベントを計画できたのだ。これらのデジタルイベントには、38,000人以上が訪問、参加した。

今後、コロナ以前のビジネスモデルに戻ることはないということをメッセ・ミュンヘンは分かっている。パンデミックの社会的および経済的影響が続くだけでなく、見本市事業も継続的に変化していくだろう。「今、我々にとってデジタル化はもはや専門家のものだけではない。それは会社全体に広く深く浸透しなければならない」とメッセ・ミュンヘンの責任者であるクラウス・ディトリッヒは言う。デジタル化に加え、メッセ・ミュンヘンは今後より一層サステナビリティに集中する構えだ。メッセ・ミュンヘンの目標は、見本市それ自体だけでなく、往復の移動時、ミュンヘンの滞在時、またインフラを使用するときも含めて、気候中立なオファーを考案することである。

詳細情報はこちら
https://messe-muenchen.de/de/presse/presseinformationen/pressemitteilungen/messe-muenchen-blickt-mit-zuversicht-in-die-zukunft.php

翻訳:株式会社ノイ

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