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株式会社スキームズを設立しました。

本年9月24日、株式会社スキームズを設立、登記も完了しました。

事業開始はまだできていませんが、会社を起こすことになった経緯を、ご報告できればと思い、Schemes Newsの第一報とさせていただきます。

ノイに入社して16年目の2020年。これまで培ってきた経験や実績が、さっと吹き飛んでしまうような体験を、本年3月から繰り返してきました。
ノイは海外見本市や日本国内の展示会などで、出展企業のブースのデザインをしたり、施工したりすることがメインです。

海外見本市、特に我々の主戦場であるヨーロッパで開催イベントにおいては、基本ゼロです。そうなると我々の現場も、ゼロとなってしまいます。

これまでのままではいけない。せめて付加価値を付けなければ、再開した際に生き残っていけない。そもそも再開するのか、という疑問すら抱く人々も多いかと思いますが、形は変わってもフィジカル開催、再開します。という前提で付加価値を考えています。

我々のクライアントは、各種見本市・展示会へ出展する企業様なのですが、海外展開を見本市出展を皮切りに考えている、中小企業がメインです。

出展するには、出展スペースが必要。そこにはブースを建てることが必要です。そのブースを建てる、ブース内でプレゼンテーションする。そういった空間デザインや施工のサービスは、ノイで35年以上の経験をもっています。

出展者の方たちは、ブースを構えたら今度は売り上げにつながるビジネスをしなければなりません。商品を展示して、カタログを配布して、名刺を集めて、だけでは効果を上げたとは言い切れません。

国際的な見本市であればあるほど、出展者はもちろん来場者も、その現場へ貴重な出張として来ています。その場でできる限りのことをする。当然のことですが、本気でプレゼンテーションをし、本気で買い付けに来る。とういったマッチングの場所となります。

現場となるイベント開催期間は、数日から長くて1-2週間。その貴重な会期期間に向けて、綿密に丁寧にリサーチや準備をして、実際のビジネス商談を迎え、商談後は最も重要な作業としてのアフターフォローをする。

出展前・会期中・会期後の三つの期間を通して、出展者の方々が、情報などを管理するシステムがあれば、出展者の役に立つのではないだろうか。

ぼんやりとですが、そう思ったのが、今年の5月6月頃でした。

ただし、私自身は出展者になったことがない。出展者の実際の声が必要だ。システム作るには、知識がなさすぎる。何を依頼していいのかわからない。

そんな中、出展者経験豊富な人、システム構築・管理の経験が豊富な人と、作ってみたいサービス事業の話が合致して、各社の強みを持ち寄って会社を起こして、サービスを展開していこうという流れになりました。

会社名にはスキーム、新たなSchemeを作り出していけたらと言う思いと、我々が提案するスキームを使って、海外展開を考えている中小企業の方々のそれぞれのスキームになって行けばと、スキームズとしました。

Schemeの語源はギリシャ語のようで、描くの意味のSketchとも語源的には、つながっているようです。なるほど、「ビジネスをスケッチする」というイメージですね。

英語から日本語に入ってきたスキームは、「枠組み」や「物事の概要」としてとらえられ、「枠組みを持った計画や設計」、「計画的な枠組み」などのように、プランやプロジェクトの一つ上の階層の表現で使われています。

一つの枠にとらわれず、いくつもの枠を足したり、掛けたり、重ねたり。複数形のスキームズにはそのような意味合いが込められています。

長くなりましたが、まずはスキームズの考える、出展者に役立つスキームズのシステムを構築して、提供できるように準備しています。

そこから始めて、海外展開を考えている日本の中小企業に役立つツールを開発したり、サービスを提供していけたらと考えています。

海外見本市の出展価値をいかに高めていけるかを、私自身も追及していきたいと常日頃考えています。そのために、今までの株式会社ノイの実績と経験に加え、新しいツールやサービスを提供できたらと取り組んでまいります。

見本市・展示会の世界規模での再開が心待ちではありますが、再開時に備え、今はしっかり準備の期間として、スキームズを進めてまいります。

以上、会社設立への経緯や思いをお伝えしましたが、徐々にツールやサービスの具体的なご紹介をしていく予定です。

今後とも、よろしくお願いいたします。

2020年11月9日 

株式会社スキームズ 代表取締役 髙橋真一

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