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AUMA News 2021/2/25

(出典元: AUMA)

見本市業界、再開のためのコンセプトを要求

・AUMA代表のハーティング氏: 出展者と主催者は、具体的な見通しを必要としている
・企業のビジネスプラットフォームが閉鎖されたままであってはならない
・衛生管理のために検証し実証された基準は、再有効化すれば良いだけである

見本市業界は、2021年3月3日に予定されている首相会議に、近い将来の見本市再開に向けた見通しを要求している。コロナの影響で見本市が初めて中止を余儀なくされたのは、ちょうど1年前だ。2020年3月上旬以来、業界は(短期間、再開した時期はあったが)止まったままである。再開にはまず、2020年5月6日の連邦政府と州の決定に従って、見本市が(娯楽施設ではなく)再びビジネスプラットフォームとして分類されることだ。

10か月前と同様、小売業と共に、見本市の開催も原則として再び許可されるべきだ、とAUMA - ドイツ産業見本市委員会 – の代表であるフィリップ・ハーティング氏は言う。というのも、どちらも同じような業務プロセスと空間構造を有しているからだ。「見本市は、商取引の開始、技術革新のプレゼンテーション、そして協力的交渉のための手段である。これは特に、ドイツ経済のバックボーンとしての中小企業に当てはまる。中小企業こそ、見本市の中止により多大な経済的損失を被っている。企業は至急、取引の場を必要としているということだ」。

さらに見本市は、甚大な被害を受けた小売業の購買意欲を刺激する可能性がある。しかし、見本市がこれらの機能を果たす前提として、計画のための具体的な基礎要件が出展者と主催者にとって必要だった。

実証済みの衛生管理基準の再有効化

特に、見本市の開催には長いリードタイムが必要であるため、従前の規制に基づいた信頼性のある枠組み条件を適した時期に作成すること、それが政治に求められている。フィリップ・ハーティング氏は言う: 「昨年、連邦州は、見本市を開催するための詳細な要件を条例で制定した。それをベースに、見本市会社は衛生管理のための適切なコンセプトを打ち出し、管轄の保健当局と調整した。これにより、昨年の秋には20を超える見本市が成功裏かつ安全に開催された。これらの規制を再有効化すれば良いだけだ」

当時、見本市が許可されていた理由は、訪問者の流れを制御するための広いエリア、最新の換気システム、また全ての参加者の完全登録制など、見本市が提供する優れた枠組み条件であった。これらの基準は、部分的には小売業に対する要件よりも高いものであり、見本市の再許可を決定する際には、相応に高く評価されるべきである。

ただし、見本市運営の再開を成功させるためには、ホテルや飲食業の営業に対する具体的な見通しも必要だ。感染数の状況がそれを許せば、見本市における最低限の国際性を確保するため、国境を越えた出張が再び制限なく可能になるはずである。しかし、比較的短期間で開催できることが多いローカル見本市もまた、多くの経済分野や消費者と関わっている。このようなイベントを早い段階で成功裏に実施することが、見本市ビジネス全体に対する重要なシグナル効果となるだろう。

翻訳:株式会社ノイ

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