名芸学長選考問題から大学の未来を考える②(深掘りLIVE #13 文字起こし記事)
深堀ライブの13回目ですね。
名芸学長選考問題と大学の未来
「名芸学長選考問題から大学の未来を考える」の(その2)をやりたいと思います。 これは(その1)でもお話ししたんですが、単なる1つの大学の学長選考問題ではなくて、日本の私立大学に共通する大学の運営に関わる重大問題として取り上げたいと思っているわけです。
私立大学の運営に関わる重大問題
前回いろんなお話ししましたけれども、これはもう本当に、大学運営、私立大学の運営というのはいかにあるべきかという問題なんですよね。 それを間違っている私立大学が結構たくさんあるんです。 その1つの具体例として、この名古屋芸術大学の問題があるんじゃないかなというふうに思っています。
いま結局、裁判所からは和解の提案があったわけですが、これは一番いいのは和解による解決なんですよね。 つまり、学園運営、私立大学、学校法人の運営というのは、やっぱり共通了解に基づいて、組織を運営していくという、これがもう一番の基本なんですよね。
マネジメント能力が問われている
つまり、理事会はまとまってなきゃいけない。 いろんな異論はあって議論はあっても、それをちゃんと議論して解決していくという、そういう共同体的な側面、やっぱりこれが非営利組織の特徴なんですよね。 やっぱりコミュニティとしての非営利組織、学校法人という問題があるので、その点でのマネジメント能力が問われていると。 このマネジメントに今失敗しているのがこの名古屋芸術大学です。
誰が失敗を生んでいるのかということが問題なんですよね。 私が思うのはこのマネジメントの回復です。 正常なマネジメントの回復こそが大学の未来を切り開くというふうに思っているので、その異常な事態を引き起こした大元からしっかりと立て直すこと。 その先頭に理事長、そして理事会が立つべきで、理事長が立たないとしたら理事会が、それができる理事長を選ぶことも含めてやらなければいけないというふうに思っています。
非営利組織のマネジメント問題
これは一人名芸だけの問題ではなくて、やっぱり日本の私学にいろいろ見られる問題ですね。 つまり理事長がひどくて崩壊した大学もいくつかあります。 音楽大学でも一つ募集停止になったところがありますけれども、あれは理事会の問題でもあったけれども、理事長の問題でもあったわけですよね。
だから、そこが根本的にマネジメント能力を持っていないから困難が生じて、さらに募集停止、廃止に至ったということなんですね。 問われているのは、理事長、そして理事会のマネジメント能力、そして大学執行部、学長、教職員のマネジメント能力、こういったことが問われているというふうに思っているんですね。 私の中ではこの問題はまさに学校法人、非営利組織のマネジメント問題だというふうに思っています。
マネジメントを理論的、実践的に理解すること
そんなわけで現状はうまくいっていないと、そのマネジメントがね。 マネジメントって何なのかという。 企業のマネジメントと非営利組織のマネジメントは違うんだということ、これもう大前提ですね。 非営利組織のマネジメント、学校法人はまさに非営利組織なわけです。 その学校法人のマネジメントはいかにあるべきかっていう、これをどこまでわかっているのかっていうね。 これ私学関係者がですよ。
ここから先は
おだちんちょうだい!頑張って書いたよ! お駄賃文化を復活させよう! ODACHINを国際語に! オダチン文化がSNSを救う! よいと思ったらサポートをお願いします!