『君たちはどう生きるか』〔本〕人
「たったひとりしかいない自分を、たった一度しかない人生を、ほんとうに生かさなかったら、人間、生まれてきたかいがないじゃないか。」
山本有三『路傍の石』の中の有名な一節である。
山本有三は栃木が生んだ文豪である。私の実家は、山本有三の生家から歩いて20分ほどのところにある。私は小学3年から高校3年まで、山本有三が生まれた栃木市で過ごした。入学式や卒業式だけでなくいろんな場面で耳にした一節である。私の心に深く残っている言葉でもある。
路傍の石とは、道端に転がった石ころのこと