異端のススメ 〜普通であることの難しさ
私がとある国立大学の助手だった時代に、ある講演会を企画することになった。その際に候補となったタイトルがこれだ。
このタイトルは講演者の発案だった。私には違和感しかなかった。
普通であることの難しさ?
議論してわかったことだが、その講演者はどうやら自分こそが「普通」だと主張したかったらしい。
だが、私から見てその人はいわゆる世間的な「普通」とはまったく違う個性の持ち主であった。
こんなに魅力的で個性的な人でも「普通」であることにこだわるのか。
私にとっては、意外な驚