トスエクン・ドラゴをクリアした3

 ドルガフレアいう名前は〝光の国“という意味なのだろう、ムートダラから歩き続けているが、漆黒の闇が訪れる気配は全くない。暫く歩いていくと、道を間違えたのか、木で作られた看板が見えた。
 「伝説の勇者ここに眠る」
 目印はそれだけなのに、旅の目的でなく遠回りになるかも知れないけれど、その洞窟に入ってみたくなった。やはり中は漆黒の闇が支配する世界。どうぐぶくろに入れた松明を取り出した。ただの棒だったのに、暗闇の中で火がついた。なんて不思議なんだ。洞窟の中を探索する。誰かが使っていただろう家具や道具が散乱している。何かめぼしい物を探すうちに、下層へ降りるハシゴがあった。降りてみる。
 途中大したアイテムもなく、魔物もいなかった。順調に奥へ歩くと、壁に松明が掛かっている部屋を見つけた。そこには一匹の魔物がいた。
「おれはゲームの世界では、メーダって呼ばれているんだ。コウリャクボンには暗闇で目が退化したって書いてるけど、一応目はあるんだぜ!っておれの説明はいい、それよりこの石板を見ろよ。倒れかかって斜めになっている石板にはこう書かれている。
「伝説のロトの武具を探せ。雨雲が去れば太陽が顔を出し、やがて虹がでる。」


 初めての呪文ホイミ

うーむ。何のことかな。まだまだ旅は続くという意味だろう。わたしはもっと強くなる必要がある。メーダの相棒、プチドロルに腕試しをして貰って、ある程度レベルアップ出来た。そして何かの閃きを覚えたのだが、始めはよく理解出来ない感覚だったけれど、「プロテクト」の呪文を覚えたのだ。でも防御力を高める効果じゃなく、ヒットポイント(つまり生命力を数値化したもの)を上げつつ怪我を癒してくれる効果がある魔法を詠唱出来るようになった。だが旅人の間では紛らわしいので「ホイミ」と呼ぶようになったらしい。
旅の目的を果たす為に、歩き出してイラガの町にようやく辿り着いた。町というよりは、村のようなところだった。実は港町だったらしいけれど、エスペランザに破壊されて、今は跡形もなくなっている。町人に話しかけてみると、こんな答えが返ってきた。
 「実はいにしえの天変地異で亡くなった人の魂を鎮めるお祭りの為に、王女様が参られたのだが、醜い悪魔によって連れ去られてしまったのだ。王女さまを助けようとしたイラガ様は、抵抗虚しく、牢屋に入れられてしまったのだ。私たちもイラガ様を助けたいのだが、特別な鍵の掛かった扉のせいで誰も入れないのだ。さあ、勇者よ!
あの悪魔を倒してくれ!」
 わたしが勇者?まぁそう見えたらそれでいい。この町の武具屋に鉄製の品が売っている。とても高価だが、この国は割と広い。橋を越えると更に街があるみたいだが、彷徨う魔物も強くて凶暴という噂だ。気を引き締めて旅を続ける主人公であった。

第3章おわり 

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