少子化対策メモ

従来の少子化対策の失敗原因

1 少子化の主要因(未婚化・晩産化と「典型的家族」の出産・育児が困難になっている))対策の欠落➡従来の少子化対策の重点は、主に都市に住む正規雇用者同士の共働き夫婦のための「待機児童ゼロ作戦」とワーク&ライフバランス政策
2 「生殖医療」の観点が欠落  *仏の「生物科学庁」(生殖医療に関する独立した省庁)➡政府・医学界・民間一体になり一大キャンペーン「欲しい時にではなく、産めるときに赤ちゃんを」➡妊娠・出産に関する「生物学的な適齢期」の周知徹底=「親になるための学び」➡少子化対策大綱
*欧州ヒト生殖学会(2010年)で発表された国際調査結果「36歳を境として女性の妊娠力は低下するか?」(正解率―英加7~8割、日本は3割弱)
3 人口減少➡労働力減少➡それを補うための女性活用➡女性の社会進出➡晩産化➡少子化➡人口減少の悪循環を断ち切れ

人口減少を食い止める少子化対策のポイント

1 出生率向上の鍵は、20代後半~30代前半の妊娠適齢期での出生率のアップ
2 晩婚化・晩産化により、結婚・出産が30代前半に偏っている➡結婚・出産を希望する者に対する「結婚・出産・子育て支援」の展開
3 保育と育児休業の「二本立て」で支える政策への転換―スウェーデン
4 多子世帯が少ない➡多子世帯の子育て費用に対する経済的支援=「多子加算」の充実

*理想の子供数を下回る理由―一⑴子育てや教育にお金がかかりすぎるから⑵高年齢で産むのは嫌だから=経済的理由と妊娠のタイミング

日本の少子化対策はなぜ出生率回復につながらなかったのか

1 男女共同参画を背景にした、女性の就労促進を目的とする「両立支援」に偏った少子化対策・・・エンゼルプラン・新一一・少子化社会対策基本法
①    少子化の主因は未婚化➡既婚者の共働き世帯のみが支援の対象で、在宅育児の支援はほとんど行われなかった
②    女性の労働力率が高いほど出生率が高いという根拠に乏しいデータをもとに、専業主婦世帯を軽視した
2 結婚・出産・子育ての価値を尊重する教育の欠如・・・「公民」で家庭・家族記述が激減、家庭科教科書で家族の拡大解釈、家族多様化論を積極的に擁護
3 男女共同参画に基づく少子化対策の問題点
・世帯単位の制度・慣行から個人単位の制度・慣行に変更し、選択制夫婦別姓制度の導入など、家族法制の見直しを施策として明記➡家庭基盤の充実に逆行

「家族政策」への転換 

⑴    フランスの家族政策・・・1939年「家族法典」制定、家族手当、主婦手当、第3子世帯への給付、育児親手当、家庭保育手当、育児親休業制度、認定保育ママ制度、1994年「シモーヌ・ベイユ法」・・・「国家の未来は、家族にかかっている。それ故、家族政策は総合的でなければならない」(1条)
⑵    日本の家族文化の伝統を踏まえた家族政策へ➡日本人の子育ての特徴は地域社会全体で担う「共同養育システム」➡子供は「社会の宝」という「子宝思想」は日本の伝統➡脳科学から見た日本の子育ての基本は母子密着と共同養育➡子宝文化を復活させ、子育て費用を社会全体で支える
⑶    「結婚する自由、子供を産む」権利の保障
⑷    「ワーク&ライフ」から「ワーク&ファミリー」への転換
⑸    夢を持てる「ライフデザイン教育」の必修化―小学校高学年から発達段階に応じたカリキュラムを作成
⑹    行政が家族を積極的に支援できる法的整備―家庭教育支援条例・家庭教育支援法
⑺    憲法24条に「家族保護条項」を

LGBT理解増進法と少子化対策

1 クビー著『グローバル性革命』=「性規範(道徳)の解体」を目指す「新しい全体主義」
 ●統一された「ジョグジャカルタ」原則の実現を目指すグローバルな活動家ネットワークが存在し、LGBTI活動家のための「性革命」の指針書(同原則活動家ガイド)
  ➡その中核が国連や欧州連合傘下機関、国際家族計画連盟、ヒューマンライツウオッチ・生殖権利センター➡世界の「人口減少」を目指す➡少子化➡少子化対策と「包括的性教育」は矛盾
⑴    フェミニスト達が国連の世界女性大会を戦略的に操作
⑵    欧州の性教育標準(WHO、2010)一幼稚園から12年生までの「ジェンダー主流化」教育
⑶    児童性愛化を防がなければならない12の理由
①    性規範の緩和は、文化的腐敗につながる
②    性規範の緩和は、子供たちに最高の環境である家族を破壊する
③    性愛化は子供たちの子供時代を奪っていく
④    子供と青少年の性愛化は親の権威を弱体化させる
⑤         同    ホルモンの発達に違反する
⑥    習慣的な自慰行為は自己陶酔的な性欲を固着させる
⑦    ジェンダー主流化に起因する性同一性の不確実性は人格障害につながる
⑧    思春期にカミングアウトを煽るのは異性愛への自然な成長発達を妨げるものである
⑨    同性愛行為の危険性を非表示に若者たちが危険にさらされる
⑩    崩壊した家族の構造を正常であるというのは、子供たちが痛みを伴う心理的影響を克服するために邪魔になる
⑪    家族の破壊は、子育ての国家統制につながる
⑫    人工統計学的危機は性と妊娠と分離させた結果である

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