同性愛講演録非難への反論⑵

●「転向治療」は「人権侵害」か

第三の論点である、同性愛を「病気」と捉え、「矯正」しようと「転向療法」を行うことは著しい「人権侵害」である、という松岡宗嗣氏の批判について、楊尚眞教授は次のように反論している。

<韓国延世大学校の精神医学のミン・ソンギル名誉教授には、心の傷を治すことによって同性愛から離れた多くの経験があります。パティソ・レカー・へテラーなどが同性愛者たちの信念と価値観が同性愛指向を変えることができると強調しています。同性愛は流動的な性的指向なので変わることができるという多くの科学的証拠があり、性的欲求、性的魅了、性的行動、性同一性まで変わることがあります。
 同性愛は流動性が強く、最初に適切な助けを受けている場合は治療することができます。むしろ同性愛に対して治療が不可能であり、先天的なものであるという主張を通じて同性愛者を誤解させることは、むしろ同性愛者が治療を受け、健康な生活を生きる機会を奪う結果をもたらします。これこそ「人権侵害」です。従って、同性愛に対する正確な情報伝達とそれに基づく治療は抑制されてはいけません。>

同性愛から脱した米誌編集長の証言

 松岡氏は「転向治療を推奨」するのは「危険な考え方」と批判するが、同性愛から脱した著名人の一人であるアメリカの雑誌「ヤングゲイアメリカ」の創設者兼編集長であったマイケル・グレイは、次のように述べている。

<私の経験では、同性愛的な考え方の影響から「離れる」ことは生涯において経験したものの中で最も解放感があり、美しく驚くべきものであった。私が混乱し、さまよい、恐ろしく当惑した時、神が私を見つけに来られた。祈りの中で、神が私に「何も恐れることがなく、今私は家に帰ってきた」と言われた。私は自分の内面を少し清掃する必要があるだけであった。同性愛は人生をほぼ16年間支配していた。「ゲイの権利」運動のリーダーとして、私に大衆に演説する機会が多く与えられた。もし私が話したことを元に戻すことができれば、私はこのように言うだろう。私は同性愛が淫乱な欲望であり、ポルノがそれを取り囲んでいることを知っている。私はそれがどんなものかを明らかに見て、真実を知っている。>

 


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