英スナク首相が緊急見直しを命じたLGBT教育の実態と「政策転換」報告書

 
保守党議員が首相に独立調査を要請
 
 今年3月、約50人の保守党議員がスナク首相に書簡を送り、学校で「年齢にふさわしくない」教材が広く教えられている証拠をテレグラフ紙が暴露したことを受け、露骨な性教育とジェンダーイデオロギー教育が学校で広く行われている証拠に基づき、「年齢不相応な」性教育に対する独立調査を開始するよう要請した。
    3月8日、スナク首相は性教育の緊急見直しを進める方針を表明。教育省に不適切又は論争の的となる内容を教えていないことを確認するよう要請した。ジリアン・キーガン教育長官も「学校で不適切な性教育の授業が行われている」という報告に深い憂慮を表明し、「学校が不適切な内容を教えていないことを確認するために、性教育のガイダンスを見直している」と述べた。
 「優先事項は常に子供の安全と健康であるべき」「保護者がカリキュラムの内容と教材にアクセスできるようにする」「RSHE(人間関係と性・健康教育)の法定ガイダンスの見直しを進める」という。
  Miriam Cates議員が書簡を取りまとめ。LGBT+の慈善団体「ストーンウォール」と英教育省が協議して作成された最新のガイダンスが、活動家団体による教材への過度の影響をもたらしていると警告し、次のように指摘。教育省には効果的な調査を主導するために必要な独立性がないため、教育省から独立した外部によるレビューを要求した。
 「全国で子供たちは年齢にふさわしくなく、極端で性差別的で不正確な授業を受けており多くの場合、両親を弱体化させるために積極的にキャンペーンを行っている組織からのリソースを使用している。これは平等のための勝利ではなく、子供時代にとって大惨事です。」
 

テレグラフ紙が報じた英国のLGBT教育の現状

   テレグラフ紙によれば、「13歳の子供が性別は100あると教えられ(イースト・ミッドランズの中学校に通う子供の母親の証言)、12歳の子供にオーラルセックスとアナルセックスを教え、小学校の最後の学年で、ほとんど知らない教師からマスタベーションについて教えられた(ロンドン公立小学生の母親の証言)」という。
  スウィンドン自治区議会作成の学校向けプログラムでは、「自分自身を性的に表現する」方法として”自慰行為“を促している。
  9歳以上の教材で「LGBT+」の意味を解説。11年生(15~16歳)の討論のケース・スタディで、男の子がパートナーとの性行為のビデオを作ることで関係のレベルを引き上げようとする状況を提示。
   ロンドンの私立中学校では、放課後にトランスジェンダーの6年生によって幼い子供のために「ジェンダーアライアンス」クラブが運営されている。
   LGBT外部団体が送り込むワークショップのファシリテーターには不適切な人物が含まれる。例えば、個人ブログで自行為を推奨する歌の動画を公開し、やり方をアドバイスする記事へのリンクを掲載したり、自分の過激なWebサイト(異性愛規範を批判する記事や「肛門の楽しみと戯れ」と題する記事を掲載)を宣伝する等。
 同団体が作成した教師用指導書では、「良いセックス」について、「愛と愛情だけではないと強調。ある人にとっては迅速、乱暴、匿名なセックスが良いセックスであり、行為中に痛みを感じることを楽しむ人もいる」と記載。

「政策転換」報告書が報じた中学校の驚くべき実態

  今年の3月30日に発表された保守系のシンクタンク「政策転換」報告書によれば、イギリスの中学校の72%で、人間は生物学的な性別と異なる可能性のある性自認を持つと教えており、25%の中学校で、一部の人や子供たちが「間違った体で生まれるかもしれない」と教えており、30%の中学校で、性自認が生物学的性別と一致しない場合、いかなる状況でも性自認に沿って行われるべきと教えている。
   また、33%の中学校が、子供の性的苦痛を打ち明けられても保護者や医療従事者に報告すると回答しなかった。 中学校の28%は男女別トイレを維持しておらず、19%は男女別更衣室を維持していない。
    60%の中学校が異なる性別のスポーツに参加することを許可している。 69%の中学校は性別違和の子供の新しいアイデンティティを肯定するよう他の子供たちに要求している。
   過去10年間にわたり、党派的・政治的な目的を持った外部機関が政府から多額の資金提供を受けており、それに応じて教育セクター内で影響力を獲得してきた。 彼らはこの影響力を利用して、論争のある性同一性に関する信念を学校内に埋め込んできた。
  
 

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