設計に関する48章『楽な調整にクレーム無し』

『楽な調整にクレーム無し』
副題:無調整、無整備が理想
機械設計の場合、無調整化、日常メンテのフリー化は常に要求される。
【無整備について】
例えば、ブッシュ(軸受け)においても、日本製にこだわらず、世界に目を向けるとどんどん
進化し、需要が増大し価格もどんどんと下がって来ている。
砲金のブッシュから、巻ブッシュ、ファイバーフロンの無給脂の方が安価となっていると思う。
但し、使用環境が劣悪な場合、やはり、従来のグリスアップ方式を採用しないと
不具合に繋がる場合もあるので、設計者は使用環境を加味して設計しないと痛い目に
遭うことになるので、十分使用環境は考慮すべきである。
【無調整について】
調整が難しい規制装置などは、調整治具が無いと現場から受け入れられない。
例えば、プランジャ型のリミットスイッチを使う場合
現場の要求順序は
1.そのまま取り付けて調整レス(取り付け側の製缶品で何とかする)
2.プッシャーボルト等で何回転かさせて押し込んで位置決めする
3.相手側のドッグの調整との合わせ技でなんとか調整する
この時、設計が検討しないといけないことは、リミットスイッチ自体の個体のバラツキで
動作点が変わり、応差もあるので、成立できる設計になっているかをパラメータを振って
公差のMIN、MAXで簡単に成立する機構を考える。
シビアな調整しか成立しない設計はしてはイケない。
そう言う場合は、使用する部品から見直していかに簡単に出来るかを考えるべきである。

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