最近ニュースを見ていて、いわゆる「クズ」と言われても仕方ないヤツが最近多い。歌舞伎町を中心とするホストだ。

最近話題となった「頂き女子りりちゃん」も大したヤツだと思っていたが、そのりりちゃんを操るホストは更に才能に溢れている。

何せ、りりちゃんから総額1億以上も受け取っていたそうであるのだから。

だから正しくは「頂き女子りりちゃん」ではなく「頂いた後に支払い女子りりちゃん」だろう。少し長いが。

また、同じく歌舞伎町で男に工作用のカッターで襲い掛かった女性も、貢ぎ込んだ挙句の犯行である。

ホストの能力が高いのか、女性側の問題もあるのか。その闇は深い。そして犯行に及んだ女性は、やたら強かった。

他にも子持ち主婦がホストにはまり、子どもをネグレクトしたとか、借金抱えて風俗で働き、身も心もボロボロになったとか、もしかしたら首都圏の繫華街ではありふれた話なのかもしれない。

また、この手の話は昔からあると思うのだが、古いようで新しい社会問題でもある。

いずれにせよホストは、そんな努力や能力を持っているのであれば、他に使った方が世の中のためになるだろうし、きれいな金も生み出す可能性もある。

ホスト側の構造として考えた時に、相手を「依存させる」仕組みや方法、または依存しやすい人物を見分けることが必須になると思われる。

宗教に沼っていく過程と似ている気がする。というよりは同じ手口だ。

宗教法人として信者から強引な搾取がされていたとして統一教会は解散命令が出されているが、それは事件(安倍元総理大臣殺害)が背景にあり、問題が注目されることになったからである。

犯人の山上の罪は絶対に許されるものではないが、事件がなければ被害者が救済されることはなかったかもしれないし、同じ構造(マインドコントロール)で搾取が続けられているのであれば、これだけ問題を起こしているホストクラブに法の網をかけなければならないのではないかという議論になる。

全ての問題である「金」の取り方がいわゆる「ツケ」。売掛金での支払いが可能であり、酒を高く売りつけてツケ払いでいいよ。って言われれば「恋愛商法」に乗った女性はツケで繋がっている彼氏のために売上を頑張らなきゃとなる。

そのトラップとなる売掛金を規制しない限り、マインドコントロールされた女性はツケを続けてでも「彼氏」に合うために、助けるために、高額な酒代を払い続けるだろう。

思い出したのだが、ホストクラブは都合よく表情を変える。

忘れもしないコロナ禍において、緊急事態宣言下にある飲食業の中で「接待を伴う飲食業」の給付金の除外に対して、他の中小企業と同様に支援してほしいと自民党に要望をしている。

商売をしてる理念としては理解は出来る。

しかしながら被害者、搾取、自殺者など様々な社会問題を引き起こしておいて、世の中が変わっても、自分たちが変わることは都合よく抵抗している。新興宗教の言い分と同じなのである。

そのような状況下を理解していても、日本の娯楽はホストを題材としたドラマ等を制作し、武勇伝を創り上げたりしている矛盾。

新興宗教で例えれば、お布施の搾取のナンバーワンを華美してカリスマ化しているようなものである。

と、散々ホストに対して毒を吐いたが、だからといってホストとして働くことの全ては、私は否定していない。

何故なら、それで癒される人や夢や希望を持つ人、孤独から解放される人が少なからずいるのだから。

そんな人たちのためにも、女性客が被害者であれば、ホストは加害者にならないよう、新興宗教と同じと言われないためにも、法による規制がかかるような営業はしないことを望んでいる。