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ひとの悪口を言ったら、すぐにあなた自身の悪口を言われていると思え(ヘシオドス)

ひとの悪口を言ったら、すぐにあなた自身の悪口を言われていると思え(ヘシオドス)

ヘーシオドス (希: Ἡσίοδος, Hēsíodos) は、古代ギリシアの叙事詩人。紀元前700年頃に活動したと推定される。『神統記』や『仕事と日』(仕事と日々)の作者として知られる。

 2700年も前の人だけれど、当時から悪口は人間の性だったらしい。2700年後の日本でも、いつもどこかで大炎上が起こっている。クレーマーも、従業員やメーカーへの悪口に違いない。

 どうして、人間はこんなに人の悪口を言うのが好きなんだろう。

 聖書でイエス様は、おっしゃった。

 聖書の中に、姦通罪で捕らえられた女性をめぐって、主イエスと律法学者たちが対決する場面があります。旧約の律法では、姦通罪は石打ちの死刑にされることになっていました。判断を求められた主イエスは「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず石を投げなさい」と言いました。すると年長者から始まって一人また一人と立ち去ってしまい、誰も女に石を投げることができませんでした。

 この「年長者から始まって」という言葉が重い。無知な若者ほど、他人を責めがち。年長者でも恥知らずで無知のまま大人になった人は、他人を責めるモンスターペアレントになりがち。

 しかし、きちんと学んで大人になった人は他人を誹謗中傷することを躊躇うようになる。なぜなら、人間はいくら学んで配慮をしても他人を傷つけてしまうことがあると知っているからだ。

 姦通が良くないことなど、誰でも分かる。私も許せない。しかし、戦後の日本や最貧国で夫を亡くした子育て中の女性のことを責めることはできない。自分がその状況に陥ったら、どうするのだろう?身を売ってでも子供を食わしてやりたい。これは、簡単に非難できないような気がする。

 何でもかんでも他人攻撃をすると、必ず反対意見の方たちから反撃をくらう。人生は、一つの価値観でみられるほどシンプルではない。

ひとの悪口を言ったら、すぐにあなた自身の悪口を言われていると思え(ヘシオドス)

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