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「京大医学部4名合格講師」による受験対策講座(252)

「京大医学部4名合格講師」による受験対策講座(252)

 私が子供の頃(昭和40年代)の習い事と言えば「習字」と「そろばん」が定番だった。金持ちの女子はピアノを習う子がたまにいた。あれから半世紀。塾生の子に聞くと、習字を習う子はほとんどいない。習字の塾もほとんど消えた。そろばんも同様だ。


 その一番大きな理由は、パソコンの普及だろう。今から30年以上前からパソコンが一般家庭に広がり「変換」を押せばパソコンが漢字を表示してくれる。漢字など知らなくても問題はないし、プリントアウトすれば肉筆がヘタでも問題はない。

 そろばんは、もっと前に電卓が普及していたから必要なくなった。

 では、英語はどうなのだろう?音声翻訳機「ポケトーク」が売れている。インバウンドの外国人旅行者を相手にする店で利用されている。文字の方も、翻訳ソフトの性能が上がってプロの翻訳家なみの翻訳を無料で瞬時にしてくれる。

 もちろん、こんな時代になっても文字は綺麗に書けた方がいい。簡単な計算は自分で出来た方がいい。英語も自分の耳と口を使った方がコミュニケーションはうまくいく。しかし、英語学習の必要性はこれから落ちていくことだろう。

 昔は文字が綺麗で計算能力が高い子が「頭がいい」と言われた。今は「英語や数学ができてスゴイ」と言われる。しかし、今後「頭が良いとは、どういう人のことだろう」と多くの人が考えるに違いない。

 すると、歴史的に大きな仕事をした人たちに目が向くだろう。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康。あるいは、坂本龍馬や西郷隆盛は「英語や数学」が出来たのだろうか?はなはだ疑問だ。

「頭が良い」ってどういうことなのか?これから考えていかないとね。今の学校は時代遅れであることは間違いない。

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