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バーレッスンの意味=バー側のワキを引き上げ強くする訓練


2010年9月1日
「バーレッスンの意味は、バーを持つ手のワキを引き上げていく作業。
バーを押して、バー側のワキを引き上げ、強くする訓練と思え」
いろいろな踊りがある中でクラッシックバレエの大きな特徴は、バーレッスンがあることだ。なぜ、バーレッスンを行うのか、なぜ右、左やるのか。
よく指導されるのは
『バーを頼ってはならない。バーがなくても踊れないと、舞台で踊れない。
バーを引っ張ってはいけない。バーによりかかってもダメ。バーをつかむのもダメ。』

それでは、何のために、バーをどのように使えばよいのか分からないまま、
バランスを崩した時の緊急避難場所としか考えられていないのではと思う。

バーを使うのは、バーを持つ側のワキ(ボディ)を強くするためである。
左右交互にするのは、両方のワキをバランスよく鍛えるためである。

プレパラシオンの時、バーはアンナバンの肘から先だけを開いてドゥミスゴンドで手が自然にバーに触るところ。 バーは力を入れすぎずに軽くつかむ。そして、必要な時には思い切って

「真下に押す」・・例えばルルベの時。この時の二の腕を張っていれば、押した力がボディに伝わり、足ではなく、ボディを引き上げてルルベするイメージを掴める。

「はじく」・・例えば、足のタイミングに合わせて、バーの手を思い切ってはじき、アンナバンにすることで、フェッテなどの回転をするとき、足の力のみで回るのでなく、ボディ自身を回転させて回るイメージを掴める。

バーを上手に使うことを学ぶことで、パドドゥの時、ただ相手にしなだれかかるのでなく、パートナーの手をどのように使えばよいのかもバーの訓練で学ぶことができる。

バーレッスンの大事な意味はここにある。


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