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『わたしにつながるいのちのために』①原発の老朽化についてのイントロ

ブックレット『わたしにつながるいのちのために』をリリースしたことをきっかけに、この本に関連する記事を連載していけたらと思います。


このブックレットの前半部分の目次はこんな感じになっています。

P2 世界の被ばく
P6 ウラン採掘における被ばく
P10 内部被ばくとは
P14 内部被ばくの影響

ここまでは、世界で起こっていることのお話です。
ウラン採掘の現場や、今まで行われてきた大気圏核実験のお話などに触れています。


昨日、「老朽化している原発を動かし続けることがなんでいけないのか、実はよくわかっていない」という話を聞きました。
この話を聞いて、ピンと来たことがありました。

僕が原発の危険性などを知ったのは、2003年頃のことです。
そこからちょうど、20年経ちました。
あの頃は、いわゆるSNSなどありませんでした。
情報といえば、ブックレット、ブログ、メーリングリストなどから得るものでした。あとは講演会とか、イベントですね。

それが今は、どうなっているか。
言ってみれば情報の渦。
しかも、いわゆる最新情報や今日のレポート、日記のような、一過性の情報が溢れているように感じます。
これは、誰もが発信をでき、誰もが受信をできるような状況になったということの表れとも言えるでしょう。
そして、そのような状況の中で「そもそもなんでなんだっけ?」みたいな話が聞きにくい状況になっていたりも、するのかもしれないな、と昨日思ったんです。

知っている人は知っている。
知らない人は知らないまま。
この間にある溝(ギャップ)が、もしかしたら広がっているのかもしれませんね。

「ああ、そうか。そこにこそ、自分のやるべきこと、というか、やりたいことがあるかもしれない」と思いました。
昨日、僕なりに、なんで老朽化している原発をさらに動かすのがアブナイのか、丁寧に話してみました。

これは、僕にとって喜びをもってできることだな、と思いました。
質問、疑問を挙げていくときよりも、話を聞いていく中で「ああ、そういうことか」となっていくことで、聞いている人の表情が和らいでいくのを感じました。
そして僕自身も「優しく丁寧に伝えようとする」というような、「優しさを育もうとする具体的な行為」をかさねていくことで、自分の中に優しさが増えていくのかもしれないな、と思ったりしました。

情報というものの質感は、渡す相手によって変わるものだと思います。

メディアというのは、誰かと誰か、何かと何かをつなぐ媒介物だと言います。

僕は、原発に関する素敵なメディアをたくさん知っています。
それはとても恵まれていることだと思っています。
この恵みを大事にしていきたいです。

僕自身が受け取った情報を、僕のそばにいる人に、その人がわかるように伝えていく。

なんだか、2003年頃に決めたことを、また決めた感じですが、これからはそういうことをもっと丁寧にやっていこう、と思っています。

・・・

さて。
老朽化の話もあるんですが、僕が大尊敬するメディアである原子力資料情報室(CNIC)に以下のようなリストがありました。
今日は、このリストを紹介して、一旦閉じたいと思います。
書き疲れる前に書き終えることが、継続的に書き続ける肝だ、という話を踏まえて、そうさせていただきます。
また書きますので!

この↑サイトに、以下のようなリストがあります。1〜10の項目にそれぞれ解説が載っているので、興味を持った方はぜひサイトを訪れてみてください。

原子力に頼らない社会をめざす「10の理由」

脱原発とは、その名の通り「原発(原子力発電所)のある社会から脱け出すこと」。でも、私たちはなぜ、脱原発を目指さなければならないのでしょうか。数ある答えの中でもCNICが特に重要と考える、脱原発の「10の理由」をお話します。

1. 放射能災害の危険性がある。

2.放射性廃棄物という「負の遺産」を発生させる。

3.核拡散の危険性がある。

4.事故がなくても、労働者の被ばくをともなう。

5.関連施設にも、大きな危険や問題がある。

6.地域の自立や平和をそこなう。

7.常に情報の隠ぺいやねつ造などが、つきまとう。

8.省エネルギーに逆行する。

9.実は、温暖化をすすめる。

10.実は、大停電を起こしやすい。



『わたしにつながるいのちのために』無料オンライン読書会もやってます。詳しくはホームページを御覧ください。

お読みいただきどうもありがとうございます。