見出し画像

今日は大晦日。明日は元日。

今日は立春に最も近い新月の、前日。

月は太陽が昇る直前に昇ります。

夜明け前に東の空から顔を出すけど、すぐに太陽の光で空が明るくなるので、月は見えません。

日没頃に月も沈むので、夜は真っ暗。

新月の前日は、つごもりと呼ばれています。

漢字で書くと「晦」です。

今日は晦です。

つごもりは、つきごもり、です。

月が篭もる闇夜です。

そんな闇が明けて、新しい月が始まります。

新月はつきたちという言葉が転じて、ついたち、と呼ばれています。

明日はついたちです。

暦のススメ月2728

立春に最も近い新月は、元日。

月の暦の一年の、始まりの日です。

画像3

明日ですね。

ということで、今日は一年の最後の日です。

おおつもごりといいます。

大晦日ともいいます。

一年で最も寒い、闇夜ですね。

この日に、除夜の鐘をついて、百八つの煩悩を払って、すっきりさっぱりして、新しい年を迎え入れます。

大掃除も、年末行事の要ですが、場を清め、心を清めて、新しい年を迎えるんですね。

年という字は「稔」の略と言われています。

年は、腰をかがめて稲穂を刈り取る象形から来ていますし、稔はみのりと読みますね。

年は、稔をもたらすもの、収穫をもたらすものです。

稔や収穫は、私達の手によってではなく、星の回転、地球の自転と公転、月のめぐり、太陽のめぐみ、のお陰様によってもたらされるもの。

そういった、自然界の対する、畏怖、畏敬の念が込められているのだと思います。

人間同士が挨拶しあうだけでなく、というか、それはあくまでも副次的なものであり、その大本には、自然界、生態系、私達には感得しきれない大いなるものへの感謝、敬意といったものを、態度として、所作として、表すことで、一年を締めくくっていく。

画像2

今日はそんな日なのだと思います。

どんな過ごし方をしたらいいのか、という話になりがちですが、

しきたり、というものは、ある面ステキですが、ある面では「こうせねばならぬ」という縛り、コントロール、パワーによって人々を束ねる役割もあったもの。

ステキな部分は取り入れつつも、そこに縛られず、何をするべし、何をしてはならぬ、という念を解きほぐしながら過ごしていけるといいですよね😁

僕は明朝、ご来光に手を合わせる、ということは、したいな、と思っています。

良い年越しをお過ごしください。

いつもありがとうございます。

感謝拝

画像:『曆のススメ 月編』より

暦のススメ月表紙


お読みいただきどうもありがとうございます。