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真夜中の雨音ラプソディー

昔から、雨音が大好きだ。

ずっと聞いていたくなるくらい、聞き続けてもまったく飽きのこない、好きで好きでたまらない音。愛しの愛しの、rain drops.

屋根を伝ってアスファルトの上に落ちる雨の雫は、その一音一音がリズミカルで楽しげなのに、どこか慎ましくてやさしくて、最後には心のなかにしっくりとおさまって、溶けていく感覚さえあって、私はいつもそんな雨の音の魔法に、心底うっとりしてしまう。

とくに真夜中の雨の音は、何度好きと言っても足りないくらい。

ところで雨の種類は、いったいどれくらいあるのだろう。

それは粒の大小があったり、
強弱があったり、
速さがあったり、
気分があったり、本当にさまざまで、
私の頭はいつも、雨の観賞に追いついていない。

そもそも、水に意思はあるのだろうか?

昔、「水は答えを知っている」という本が流行っていたと思うけれど、
あの本によると、水にもちゃんと意志がある、ということだった。


だとすれば...

雨が、すがたかたちを変えていくのは、
なんらかの意志に基づいている、と
いうことになるのだろうか。

よくわからない。

でも、もし仮に、水にも意志や感情のようなものがあるのだとしたら、
それは私にとって、ロマンチックなこと。

たとえ答えがなくても、考えているだけで、楽しい気持ちになれる。

夜も深まる時間、雨音に酔いしれながら「時間が止まったらいいのに」と、心の底から思う。


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